2026年2月6日、東京都のSWITCHBOTは自律走行型AIテニスロボット「Acemate」の日本向け予約販売を開始した。AIと4Kビジョンでラリー練習を再現する装置として発表され、個人トレーニングのあり方を変える製品として注目されている。
ラリー可能なAIテニスロボ発売
SWITCHBOTが予約販売を開始した「Acemate テニスロボット」は、自らコート上を移動しながらプレイヤーの打球に反応して返球する自律走行型のテニスロボットである。従来の一定間隔で球を出す練習機とは異なり、ラリー形式のトレーニングが可能になる点が最大の特徴だ。
4KカメラとAIビジョンが弾道を解析し、メカナムホイール(※)により360度方向へ移動する。最高秒速約5mでポジションを調整しながら返球し、発球速度やスピン、方向、間隔も細かく設定できる。
ショット速度や着弾点、イン・アウト判定などはアプリ上に記録され、AIが練習の改善ポイントを提示する。米TIME誌の「BEST INVENTIONS 2025」にも選出され、海外で評価を得てきた製品で、日本では価格34万9800円(税込)で展開される。
※メカナムホイール:斜めローラーを備えた特殊車輪。前後左右や斜め移動を組み合わせることで、その場で旋回しながら全方向へ移動できる。搬送ロボットなどに用いられる技術。
練習革新の利点と普及の壁
AIがラリー相手を担うことで、個人練習の質は大きく変わる可能性がある。対人練習が難しい時間帯でも実戦に近いテンポを再現でき、データ分析を活用したトレーニングの高度化が進むと考えられる。スクールやクラブにおいても、指導補助ツールとして活用される余地は大きい。
一方で、価格帯は個人にとって導入のハードルになる可能性があり、設置場所やコート利用ルール、安全面の整理も求められるとみられる。機材中心の練習に偏った場合、人との駆け引きや戦術判断の習得機会が相対的に減少するとの指摘も考えられる。
それでも、スポーツ分野でロボットが「対戦相手」として活用される流れは、今後広がっていく可能性がある。データ取得とAI解析が組み合わさることで、トレーニングはより個別最適化され、競技力向上のプロセス自体が再設計されていくことも想定される。
関連記事:
SwitchBotが次世代AIハブ販売 映像を理解し帰宅やペット動作に連動

SwitchBot、フルカラー電子ペーパー採用の「AIアートキャンバス」を発表 AIとIoTが融合した次世代アート体験
