ヤッホーブルーイングは、Great Place to Work Institute Japanが発表した2026年版「働きがいのある会社」ランキングのベスト100に選出された。
2017年の初参加以来10年連続となり、中規模部門の製造業では国内2社目の事例となる。
働きがいランキングで10年連続選出を達成
2026年2月6日、ヤッホーブルーイングは、Great Place to Work Institute Japanが発表した2026年版「働きがいのある会社」ランキングにおいて、ベスト100企業として選出されたと発表した。
同ランキングは、従業員アンケートと企業文化の分析を基に職場環境を評価する国際的な指標であり、ヤッホーブルーイングは2017年の初参加以来、10年連続でのランクインとなる。
中規模部門の製造業において10年連続選出は、国内で2社目の事例だ。
今回、同社は従業員数100〜999人の中規模部門で28位に位置付けられた。
同社は、社員の主体性を促す取り組みを継続してきたとしている。
2025年5月には、ファン向け野外イベント「よなよなエールの超宴」を開催し、全社員222名のうち約70%が挙手制で運営に参加した。
顧客と直接向き合う経験が、日常業務への納得感やモチベーション向上につながったとされる。
さらに2025年6月には、東京オフィスを銀座から神田へ移転した。
有志社員によるプロジェクトで設計され、業務内容に応じたエリア分けや、集中と対話を両立する環境を整備した結果、出社率は約1割向上した。
企業文化を競争力に変えるモデルとなるか
10年連続の選出は、制度や福利厚生にとどまらず、企業文化そのものが競争力として機能していることを示しているとみられる。
特に製造業では、現場と経営の距離が課題になりやすいが、同社は顧客体験と従業員体験を結び付けることで組織の一体感を醸成してきたと言える。
一方で、この状態を維持する難易度は今後高まる可能性がある。
組織規模の拡大や事業環境の変化により、価値観の共有が形式化するリスクは避けられないだろう。
ランキング常連であること自体が目的化すれば、現場の自律性を損なう恐れもある。
それでも、働きがいを中長期の経営テーマとして掲げ続けてきた点は、人材獲得競争が激化する国内市場において一つの指標となり得る。
今後、同社の取り組みが他の製造業や中堅企業にどこまで波及するかが注目できる。
関連記事:
ITフリーランスは「やりがい」より「報酬」重視に 600名調査で浮かぶ現実的な仕事観
