オランダ拠点のERPCは、Solana向けネットワーク基盤の大規模アップグレードを実施したと発表した。
Rust製高性能プロキシを全面更新し、全リージョンの共有RPC、gRPC、Shredstreamに適用したとしている。
ERPC、Solana共有基盤を全リージョンで更新
2026年2月7日、ERPCは、Solana向けネットワーク基盤の大規模アップグレードを実施したと発表した。
ELSOUL LABO B.V.およびValidators DAOが運営する同サービスは、全リージョンの共有エンドポイントを対象に、Rust製の高性能プロキシ基盤を一体で更新している。
対象となったのは、Solana RPC、Geyser gRPC、Shredstreamで、いずれもすでに本アップデートが適用済みだ。
今回の更新では、接続初動、暗号化通信に関わるTLS処理、キャッシュ制御、HTTP/1.1およびHTTP/2の転送処理、長時間接続時の挙動、障害発生時の切り分けに用いる計測機構など、ネットワーク基盤の各要素がまとめて見直された。
共有エンドポイントにおいて想定される、トランザクション送信の集中と常時接続の併存を前提に、基盤全体の構成が整理されている。
あわせて、ネットワーク設定変更や基盤更新を、通信停止を伴わずに適用できる運用構造へ移行した。
価格、仕様、認証方式、レート制限に変更はなく、既存利用者は追加の設定作業なしで更新後の基盤を利用できるとしている。
ゼロダウンタイム更新がSolana実運用にもたらす影響
今回の基盤刷新は、単純な性能向上よりも、実運用で不安定になりやすい局面への耐性強化に軸足を置いた取り組みと捉えられる。
共有エンドポイントでは、平均的な応答性能に加え、負荷が急増する瞬間や長時間のストリーミング接続が結果を左右すると言える。
接続モデルや転送処理を整理することで、こうした局面での挙動を安定させやすくなる点は、運用上のメリットだろう。
一方で、ゼロダウンタイム化は利点だけでなく、基盤側の設計と運用の複雑性を高める側面も持つと考えられる。
停止を伴わずに更新を重ねるためには、観測や切り分け、ロールバックを含む運用能力が前提となるだろう。
ERPCは計測やログの整理も同時に進めているが、この点が継続的な品質維持の成否を分ける可能性がある。
改善を小刻みに投入できる運用構造が整ったことで、今後は実際の負荷変動や障害時の挙動を反映した調整が進むと考えられる。
Solana上で連続稼働を前提とする開発者やバリデータにとって、基盤更新が利用体験を分断しにくくなる点は評価材料となる一方で、その効果がどこまで安定的に維持されるかは、今後の運用実績次第だろう。
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