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JASRACが管理手数料率を一部引き下げ 2026年3月分配期、配信・放送で還元拡大

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日本音楽著作権協会(JASRAC)が、2026年3月分配期に限り、管理手数料実施料率を一部引き下げると発表した。
演奏、放送、配信など6区分が対象となり、国内の作詞家・作曲家・音楽出版社への分配額が増える見通しだ。

JASRAC、6区分で管理手数料率を期間限定で引き下げ

2026年2月3日、JASRACは、著作物使用料を権利者へ分配する際に控除する管理手数料実施料率について、2026年3月分配期に限り一部区分で引き下げると公表した。
対象は「演奏等(大規模演奏会等)」「業務用通信カラオケ」「放送等」「インタラクティブ配信」「業務用音楽配信」「授業目的公衆送信補償金」の6区分である。

具体的には、「演奏等(大規模演奏会等)」は従来の12.5%から10.5%へ、「業務用通信カラオケ」は9%から7%へ、「放送等」は8.5%から7.5%に低減される。
また、「インタラクティブ配信」「業務用音楽配信」「授業目的公衆送信補償金」はいずれも9.5%から7.5%に引き下げられる。

飲食店や美容室などで利用される店舗向け音楽配信については、利用実態を踏まえて整理が行われ、「業務用音楽配信」として2025年5月1日から使用料規定が設けられている。
今回の引き下げは、この新設区分も含めた対応となる点が特徴である。

今回の判断の背景には、2025年度(2025年4月〜2026年3月)の経常収益が当初予算を上回り、経常費用が下回る水準で推移している状況がある。
JASRACは、収支差額金(※)として翌年度に回すだけでなく、確実に余剰が見込まれる分については、できる限り早期に権利者へ還元したい考えを示している。

※収支差額金:JASRACの経常収益が経常費用を上回った場合に生じる余剰金で、原則として翌年度に著作権者へ分配される仕組み。

クリエイター還元は追い風か 持続性と制度進化が今後の焦点に

管理手数料率の引き下げは、分配額の増加という形で直接的にクリエイターの収入改善につながる点が最大のメリットだろう。
特にインタラクティブ配信や業務用音楽配信は、デジタル化と店舗利用の広がりを背景に成長が続く分野であるため、分配率の改善は創作活動への再投資を後押しする可能性がある。

一方で、今回の措置は2026年3月分配期に限定された時限的対応であり、恒常的な引き下げではない。
収益構造が再び変動すれば、同様の還元策を継続できる保証はないため、管理コストと還元水準のバランスは引き続き課題として残りそうだ。

それでも、利用実態に即した区分整理と効率化を進め、その成果を還元に回した点は、著作権管理団体としての透明性向上につながる動きと言える。
今後、配信比率のさらなる上昇や新たな利用形態が登場すれば、管理手数料の設計そのものが見直されるかもしれない。

日本音楽著作権協会(JASRAC) プレスリリース

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