大塚商会、中小企業向け生成AIサービス提供へ 1契約でGPT・Claude等に対応

2026年1月21日、株式会社大塚商会は、中堅・中小企業向けのチャット型生成AIサービス「たよれーるneoAI Chat mini」を2月2日から提供開始すると発表した。国内企業を対象に、生成AIの業務活用を支援する。neoAIの技術を基盤に、導入負荷を抑えた点が特徴となる。
大塚商会、生成AIを中堅・中小企業向けにパッケージ化
「たよれーるneoAI Chat mini」は、株式会社neoAIが提供する企業向け生成AI基盤「neoAI Chat mini」をベースにした第1弾サービスである。GPT、Claude、Geminiといった主要な生成AIモデルを1契約で利用でき、業務内容に応じたモデル選択が可能になる。
「neoAI Chat」は、東京大学松尾研究室のメンバーが開発に関与したアルゴリズムと最新の生成AIを組み合わせた社内AIエージェント基盤だ。RAG(※)を活用し、企業が保有する社内文書やデータを参照させることで、社内規定の自動応答、議事録の要約、資料作成支援などの業務を自動化できる。
今回提供されるmini版は、ユーザー数やトークン量、容量を中堅・中小企業向けに最適化した構成となっている。大塚商会の「たよれーる」シリーズとして展開されるため、専用の問い合わせ窓口を通じたサポートを受けながら導入を進められる点が特徴だ。
加えて、営業現場での知見を基に、社内規定の自動回答など、汎用性の高いアシスタントテンプレートも用意される。基本プランは25ユーザー、月間300万トークン、容量1GBで月額11万円(年間契約)とされ、各種追加オプションも用意されている。
※RAG(Retrieval-Augmented Generation):外部データベースや社内文書を検索し、その結果を基に生成AIが回答を生成する手法。企業固有の情報を反映できる点が特徴。
中小企業DXを後押しする一方、活用定着には設計力も問われる
本サービスの最大のメリットは、生成AI導入に伴う技術的・心理的ハードルを大きく下げる点にある。
複数のAIモデルを用途別に使い分けられる構成は、業務効率化を段階的に進めたい企業にとって現実的な選択肢となる。
一方で、mini版では一部の上位モデルが利用できないため、高度な推論や大規模分析には制約が残る点に注意が必要だ。
また、AIを導入するだけでは業務改善につながらず、社内データの整理や業務フローの見直しと新たな策定が求められる。
導入支援や教育、伴走サービスを含めた提供形態は、IT専任人材を持たない企業にとって有効と考えられる。
生成AIを一過性のツールに終わらせず、日常業務に定着させられるかが今後の焦点となるだろう。
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