KiokuのAI翻訳「Nani !?」がチームプラン提供 業務向けにセキュリティ確保

2026年1月14日、合同会社Kiokuは高速AI翻訳ツール「Nani !?」のチームプラン提供開始を日本国内向けに発表した。個人向けProと同等の翻訳性能と高いセキュリティを維持したまま、企業や組織での利用を可能にする。
「Nani !?」チームプラン開始、翻訳を組織単位で安全運用
「Nani !?」は、複数の翻訳案提示やニュアンス解説を特徴とするAI翻訳ツール(※)で、これまで個人向けProプランを中心に提供されてきた。
今回のチームプランでは、専用ダッシュボードを通じてメンバー招待や権限管理が可能となり、業務利用を前提とした設計へと踏み込んだ。
料金体系は翻訳機能を利用するメンバー分の「席」を購入する方式で、利用しないメンバーには課金されない。席数に応じて利用上限がチーム全体で共有されるため、少人数から段階的に導入しやすい構造となっている。
セキュリティ面も個人向けと同様に重視されている。翻訳結果は翻訳を行った端末内にのみ保存され、チーム内で履歴や結果が共有されることはない。
AIモデルの学習に再利用されることもなく、機密情報を含む業務文書でも安心して扱える点が特徴だ。
Web版に加え、ショートカットキーで即時翻訳できるWindows/macOS対応のデスクトップ版も提供され、日常業務の流れを妨げない利用が想定されている。
※AI翻訳ツール:生成AIを活用し、単語単位ではなく文脈やトーンを考慮して翻訳・解説を行うソフトウェア。
利便性と管理負荷の両立は可能か 業務翻訳の将来像
チームプランのメリットとしてまず挙げられるのは、AI翻訳が個人利用にとどまらず、組織単位で活用できる設計が示された点にある。
トーン別翻訳や返信文の自動下書きは、海外クライアント対応や多言語業務において、一定の効率化に寄与する可能性がある。
特に、翻訳結果が共有されない設計は、情報統制を重視する企業にとって導入を検討しやすくする要素の一つと考えられる。
一方で、利用上限をチームで共有する仕組みは、運用次第では不公平感や調整コストを生む余地もある。翻訳需要が特定の部署に集中する場合、事前のルール設計や席数配分の見直しが求められるだろう。
それでも、安全性と実務効率の両立を志向するAI翻訳基盤への関心は、今後も一定水準で推移すると見られる。「Nani !?」のチーム対応は、業務翻訳におけるAI活用の位置づけを見極める上で、一つの判断材料になる可能性がある。
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