CygamesがAI子会社を設立 ゲーム制作は内製AI時代へ踏み出す

2026年1月9日、国内大手ゲーム企業の株式会社Cygamesは、AIを活用したサービスやツールを開発・提供する子会社「株式会社Cygames AI Studio」を設立したと発表した。日本のゲーム制作現場において、生成AIを前提とした新たな開発体制の構築が本格化する。
Cygames、AI活用を担う専業子会社を新設
Cygames AI Studioは、サイゲームスがこれまでゲームの企画・開発・運営で培ってきた知見をもとに、AI技術を活用したコンテンツ制作支援を行う子会社として設立された。
2025年12月設立で、AI技術を用いたサービス・ツールの企画、開発、運営支援、コンサルティングを主な事業とする。
同社は、自社モデルの研究開発から制作現場で利用されるツール提供までを一貫して担う点を特徴とする。目的は制作工程の自動化にとどまらず、クリエイターが安心・安全にAIを活用できる環境を整備することにある。
近年、生成AIは急速に進化する一方で、著作権や学習データの扱いを巡る不透明さが課題となってきた。サイゲームスはAI機能を内製化することで、これらのリスクを管理しつつ、自社の制作哲学に沿ったAI活用を進める構えだ。
AIスタジオ設立は、「最高のコンテンツを作る会社」という同社のビジョンを、AI時代に適応させるための組織的な一手と言える。
創造性は拡張されるか AI内製化の光と影
AI子会社設立の大きなメリットの一つは、制作現場に最適化されたAIを継続的に改善できる点にあると考えられる。
汎用ツールでは難しい細かな要件にも対応しやすくなり、開発効率や品質の安定化が期待される。結果として、クリエイターが企画や表現に集中できる時間が増える可能性がある。
一方で、AIへの依存が進むことで、人間の判断や個性が埋没する懸念も残る。AIが生成したアウトプットを前提とする制作フローが常態化すれば、表現の均質化を招くリスクは否定できない。
今後の一つの焦点は、AIを「代替」ではなく「補助」としてどう位置づけ続けられるかにある。Cygamesのように、創造性の拡張を明確に掲げる企業が成功事例を示せば、ゲーム業界全体でAI内製化が加速する可能性がある。
AI活用の巧拙がIPの競争力に大きな影響を与える時代に入りつつあり、今回の動きはその分水嶺になると考えられる。
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