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    工業高校の学びと進路をAIが再設計 みんがく「アプリ100」第2弾が全国展開へ

    2025年12月11日、東京都新宿区のみんがくが教育プラットフォーム「スクールAI」で、新アプリシリーズ第2弾として、工業高校向けアプリ群を公開した。

    目次

    工業高校向けに専門学習・進路支援アプリを一挙公開

    みんがくは「アプリ100」シリーズ第2弾として、工業高校の専門技術習得と進路形成を支援するアプリ群を順次公開した。中心となる実験レポート支援アプリは、実験動画の解析や数値変化のシミュレーションを行い、生徒が理解プロセスを自ら組み立てられるよう補助する。

    就職書類の添削アプリは、志望理由書やエントリーシートをAIが統一基準で評価する仕組みを備える。さらにAI面接官による模擬面接アプリも導入され、多角的な質問や状況設定への対応を訓練できる。

    加えて、工業系資格相談アプリは、取得資格の意義や活用場面を提示し、生徒が目的を明確にしながら学習に入れる導線を整える。青森県立青森工業高校の高橋教諭は「興味や得意を起点に進路を考えるきっかけになる」と述べており、個別相談を補完する実践的な利用が進んでいる。

    学習の個別最適化が進む一方で依存への懸念も浮上

    今回の第2弾は、生成AIが専門学習からキャリア形成までを連続的に支援する可能性を持つ、新しい教育モデルの一端を示していると考えられる。
    学習習慣や不得意分野が可視化されることで、生徒が主体的に計画を立てやすくなる点は一定の効果が見込まれる。
    また、書類添削や面接練習の初期段階をAIが担うことで、教員は最終指導に注力しやすくなり、結果的に現場負担の軽減につながる可能性もある。
    複数の専門アプリを横断的に使う構成は、生徒の習熟ペースに合わせた個別化を後押しする取り組みとして評価できる。

    一方で、AIの提示内容に依存しすぎると、生徒の思考プロセスが形式化する懸念も残る。
    特に進路選択は価値観や経験が深く関わる領域であり、人と人の対話が不可欠だ。
    AIが提供する情報はあくまで参考として位置づけ、最終的な意思決定では教員との相談機会を確保するような運用が望ましい。

    みんがくは今後、商業高校や小中学校、探究学習向けアプリの公開も予定している。
    教育現場の負担軽減と学びの質の向上を両立できるかどうかは、各校での実装精度やAI活用の位置づけをどのように調整するかにかかっているだろう。

    みんがく プレスリリース

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