関西テレビが就活サポートAIハチエモン導入 音声対話で就活サポートを強化

2025年11月18日、関西テレビ(日本)は採用サイトにAIチャットボット「ハチエモン」を導入すると発表した。
音声と動画による応答を特徴とし、就活生の疑問を迅速に解消する新たなサポート体験を提供する。
関西テレビがAI活用を拡大し応募者支援を高度化
関西テレビは、採用ホームページ内の「マイページ」で利用できるAIチャットボット「ハチエモン」を公開する。2025年11月25日に公開される予定だ。
利用者が就職活動に関する質問を投げかけると、音声と動画で回答する仕組みで、従来のテキスト中心のFAQよりも直感的な理解が得られる点が特色となる。
AIハチエモンは株式会社エボルブと共同で開発されており、自然な対話や説明の分かりやすさを重視した設計となる。
利用対象はマイページ登録者に限定されるが、登録すれば誰でも質問可能で、説明会前の情報収集や企業研究の効率化に寄与するとみられる。
就活サポートの個別最適化が進展も、情報依存の課題も残る
AIハチエモンの導入により、就活生は疑問を24時間解決でき、企業理解を深めるスピードが向上すると考えられる。
特に音声・動画形式は非言語情報を伴うため、職場の雰囲気やメッセージの意図を把握しやすくなる利点がある。
企業側も、問い合わせ対応の負荷を軽減しつつ応募者体験を改善できるため、採用ブランディングの強化につながる可能性が高い。
一方で、情報発信がAI中心になることで、就活生が自分で考える機会が減る懸念も残る。
AIが提供する回答は体系的だが、最終的な判断には個人の価値観や経験が不可欠であり、情報依存が強まればミスマッチのリスクが生じる余地もある。
今後は、AI回答と人間による相談機会を組み合わせたハイブリッド型の支援が求められ、関西テレビの取り組みは企業の採用DXのモデルケースとなる可能性がある。
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