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    小学生がAIでナシの品質判定 富山県プログラミング大会で最高賞

    2025年11月8日、富山市のファボーレで開かれた「とやま未来キッズカンファレンス」において、県小学生プログラミング大会の作品部門で安川真伍さん(片山学園初等科6年)が、ナシの品質をAIで判定するシステムを開発し、最高賞のゴールド賞を受賞した。安川さんは来年3月の全国大会に出場する。

    目次

    小学生が開発、AIでナシの品質を自動判定

    安川真伍さんは、ベルトコンベヤーに取り付けたカメラを通じて、AIがナシの品質を判定するシステムを開発した。傷や形の乱れを自動で識別し、低品質の果実を除外することで、消費者に確実においしいナシが届くことを目指す。安川さんの両親はナシ農家であり、家庭での日常的な課題をプログラミングで解決する取り組みが高く評価された。

    大会では他にも、花木瑞稀さん(富山市針原小6年)がシルバー賞、江川稜人さん(富山大付属小5年)がブロンズ賞に輝いた。アイデア部門では、プログラミングで実現したい構想を絵や作文で表現し、入選57点から優秀賞10点が選ばれた。

    コンテストは毎年、子どもたちにプログラミングを通じて社会課題の解決策を考えてもらう目的で開催され、今年は「みんなのみらい」をテーマに12人が発表した。

    主催は富山県、とやま地域ICTクラブ推進協議会、県情報産業協会、北日本新聞社で構成する「とやま未来キッズカンファレンス実行委員会」である。

    小学生AIの可能性と課題 農業活用と教育効果

    安川さんの取り組みは、AIを農業現場に応用する事例として注目される可能性がある。ベルトコンベヤーに取り付けたカメラを通じ、AIがナシの品質を判定するシステムは、傷や形の乱れを自動で識別し、低品質の果実を除外する仕組みである。

    この手法により、作業効率の向上や品質の安定化が期待され、条件次第では地域農家の経済的利益にも寄与する可能性がある。ただし、現段階では小学生が扱うAIモデルの精度や運用上のメンテナンスに限界があり、実用化には追加の工夫や監督が必要となるだろう。

    教育面では、子どもたちが身近な課題にAIを活用する経験は、場合によってプログラミング学習の意欲向上や論理的思考の育成に寄与する可能性がある。

    また、全国大会への出場を契機に、同様の取り組みが他地域の農業や教育現場に広がることも期待される。今後、小学生レベルのAI活用が地域課題解決や次世代人材育成の新たなモデルとなる可能性もある。

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