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    韓国語と文化を理解するAI開発へ KT主導でKデータアライアンス発足

    2025年7月16日、韓国通信大手KTがソウルで「Kデータアライアンス」協約式を開催したことを明かした。韓国的な文脈や文化を正確に理解するAIの開発を目指し、教育機関やメディアなどと共同で高品質データの整備に取り組む構えだ。

    目次

    KT、韓国文化理解AI開発に向け産学連携を強化

    KTは韓国語と文化に特化した人工知能(AI)の開発を目的に、企業や研究機関と連携した「Kデータアライアンス」を設立した。アライアンスには高麗大学民族文化研究院や斗山デジタルイノベーション、EBS、中央日報、ハングル学会などが参加している。

    本取り組みは、高品質な韓国語データの収集と共有を通じて、韓国的AIの生態系を構築することを狙いとする。KTは各機関が保有するコンテンツを精製し、同社が独自開発した「ミドゥム2.0」や、マイクロソフトと協業して開発中のGPTモデルに学習させる計画だ。

    これまでのAIは欧米中心のデータで学習されており、韓国語の文脈や歴史的背景を正確に反映することが難しかった。特に文化的・時代的な文脈を問う質問に対しては、回答の精度が落ちるという問題が指摘されてきた。

    今回参加する各団体は、韓国社会で信頼性の高い一次資料を保有しており、精度と中立性の高いAI学習が可能になると期待されている。今後、KTはこの枠組みを拡大し、AIモデルの高度化と実用化を推進する方針を示している。

    西欧偏重のAIに一石 「韓国的AI」の可能性と課題

    Kデータアライアンスの発足は、AI開発における文化的多様性の必要性を浮き彫りにした。
    従来のAIは西欧中心のデータに依存してきたため、非英語圏ユーザーのニーズに対応しきれないという根本的な問題を抱えており、韓国語に特化したAIの構築はこうした偏りを是正する試みとして注目される。

    EBSが保有するQ&A形式の教育データや、中央日報の時事ニュース、高麗大学の韓国学研究資料などは、単なる言語処理を超えて、文脈理解や推論能力の強化にもつながる。
    特定文化圏に深く根ざしたAIが普及すれば、教育、行政、翻訳、検索など多様な分野で精度の高いサービスが実現可能になるだろう。

    一方で、国内データに依存することでモデルの視野が狭まるリスクや、データの客観性・更新性をどう担保するかといった課題もある。韓国社会に特化したAIが他国でも通用する普遍性を持てるかどうかは今後の焦点になる。

    また、学習データの収集や精製には相応のコストと時間がかかるため、継続的な投資とガバナンス体制の確立が不可欠だ。今後の拡張フェーズでは、自治体や医療機関、スタートアップなどの参加も期待される。

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