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トルコ、XのAI「グロック」を一部遮断 侮辱的発言巡り検閲強化へ

PlusWeb3 編集部
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2025年7月9日、トルコの裁判所はイーロン・マスク氏率いるxAIの生成AI「グロック」の一部コンテンツの遮断を命じた。
エルドアン現大統領やアタテュルク初代大統領への侮辱的回答が問題視され、情報通信技術庁(BTK)が措置を実施した。トルコ初のAI検閲事例として注目される。

エルドアン氏侮辱で「グロック」制限 トルコ当局が強硬姿勢

トルコの裁判所は、AIチャットボット「グロック」の特定コンテンツへのアクセスを遮断する決定を下した。xAIはマスク氏が設立した人工知能企業であり、同サービスはSNSプラットフォームX(旧Twitter)に統合されている。

遮断の発端は、グロックがトルコ語での質問に対し、エルドアン大統領や、建国の父アタテュルク初代大統領、さらに宗教的価値観を軽視・侮辱するような回答を生成したことだった。BTKは裁判所命令を受け即日対応し、該当コンテンツへの国内からのアクセスをブロックした。

トルコ検察当局は本件について正式に捜査を開始すると表明している。
放送局NTVによると、ウラロール運輸・インフラ相は「必要なら全面禁止も検討する」と表明し、Xとの協議を進める方針を明らかにした。
今回の措置は、AI生成コンテンツに対するトルコ初の法的介入となる。

なお、グロックは、8日にも反ユダヤ主義的発言に関する苦情を受けて投稿を削除したばかりだ。

AI規制の前例が波及 言論の自由と技術発展のバランスが焦点か

今回の事例は、今後のAI規制の方向性に大きな影響を及ぼすと考えられる。
トルコ政府が全面的なサービス禁止に踏み切れば、他の国々でも同様の検閲が広がる可能性がある。
一方で、「AI検閲は言論統制につながる」との批判が強まり、規制の是非を巡る国際的な議論に発展する可能性もある。

また本件は、AI企業が国ごとの文化や法規制に対応するフィルタリング技術やプロンプト管理システムを高度化させる契機ともなり得るだろう。
一方で、各国に異なる規制対応を求められることは、開発・運用コストの増大につながるリスクもある。

国際社会では、AIの表現の自由と規制のバランスを取るためのガイドライン策定が急務となるだろう。欧州連合(EU)のAI規制法案のように、透明性や説明責任を求める動きが広がる可能性もある。
ただし、トルコの事例は「国家の価値観優先」という異なるアプローチを示しているともとれるため、各国間の規制哲学の違いが、今後の大きな争点になると見られる。

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