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    サムスン、折り畳みスマホを薄型軽量化 AI搭載で主流化に布石

    2025年7月9日、韓国サムスン電子が新型折り畳みスマートフォン「ギャラクシーZフォールド7」などを発表した。前機種からの軽量・薄型化に加え、AI機能を強化。価格帯の拡張と併せて、折り畳みスマホの普及加速を狙う。

    目次

    薄型・軽量で再設計 価格帯を拡張し利用層を拡大へ

    サムスンはニューヨークで開催したイベントで、フラッグシップモデル「ギャラクシーZフォールド7」と新たな廉価版「Zフリップ7 FE(Fan Edition)」を披露した。
    フォールド7は前モデル比で約10%の軽量化、26%の薄型化を達成。ポケットへの収まりや片手操作の利便性が向上し、従来指摘されていた「かさばる」「重い」といった課題の克服を図った。

    価格戦略にも変化が見られる。フォールド7は1999ドルと、わずかに価格が上昇した一方で、フリップ7 FEは899ドルに設定され、同社の折り畳みモデルとしては最も安価な価格帯となった。
    これにより、従来は手の届きにくかった層にも訴求可能となり、利用者層の拡張が見込まれる。

    調査会社IDCによると、折り畳みスマホ(※)は、スマホ市場全体の1.5%にとどまるとされている。ただし、形状の進化と価格の多様化が並行して進めば、日常的に使用する端末としての道が開ける可能性は高い。
    サムスンは製品設計と価格の両面から、市場の主流化を見据えた一手を打ち始めたと評価できる。

    ※折り畳みスマホ:ディスプレイが中央で折れる構造を持つスマートフォン。大型画面と携帯性の両立を目指した形状だが、重量や耐久性、価格が課題とされてきた。

    AI機能で差別化 普及の鍵は価格と使用シーンの確立

    今回の新機種には、生成AIを活用した音声アシスタントやリアルタイム翻訳などの機能が標準搭載された。こうした機能は、従来のスマートフォンとの体験の違いを生み出す差別化要因となり得る。
    加えて、GoogleのAIアシスタント「ジェミニ」を搭載したスマートウォッチとの連携も強化されており、複数のデバイス間でAIがシームレスに連動するユースケースが提示されつつある。

    ただし、AI機能の進化が即普及につながるとは限らない。
    折り畳みスマホは依然として高価格帯に位置しており、コストパフォーマンスの面では「高級ガジェット」の印象が拭えない。さらに、折り畳み構造を活かす具体的な使用シーンが十分に一般化していない点も、市場拡大の足かせとなり得るだろう。

    今後の鍵は、AIによる実用性の高さをどれだけ日常生活に浸透させられるかにあると考えられる。たとえば、画面分割での同時作業や、旅行先でのリアルタイム翻訳、スケジュール管理の自動化など、折り畳みとAIが融合することで生まれる新たな生活導線が明確になれば、製品価値が再定義される可能性がある。

    ハードウェアの進化が一段落した現在、今後の差別化はソフトウェアと体験設計に委ねられている。価格の最適化とユースケースの確立を伴わなければ、折り畳みスマホは一部愛好家向けの領域にとどまり続けるだろう。
    2025年以降の1~2年が、折り畳みスマホが本当に「日用品」として根づくかどうかの正念場となるかもしれない。

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