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NEC、AIでコネクテッドカーの通信を最適化 複数回線をダイナミックに制御し信頼性向上へ

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2025年6月9日、NECはコネクテッドカーやドローン向けに、AIを活用したマルチパス通信の最適化技術を発表した。
移動体通信の信頼性を高めることで、日本のモビリティ産業の高度化を支える重要な基盤技術となる見通しだ。

目次

AIがマルチパス通信を最適化、移動体通信の信頼性向上

NECは、コネクテッドカーや鉄道、ドローンといった移動体が求める高信頼の通信環境を実現するため、AIを活用したマルチパス通信最適化技術を開発したと発表した。
4G/5G、Wi-Fi、衛星通信といった複数のネットワークを束ね、時々刻々と変化する通信環境下でも高いQoE(体感通信品質)を維持するものだ。

従来、モビリティ分野では移動による通信品質の変動や輻輳(※)の影響が大きく、通信経路を選ぶ判断材料が乏しいため、複数アプリケーション間での信頼性の確保が難しかった。

NECの技術では、AIが時系列変化を含む通信帯域の変動を予測し、最適な経路をリアルタイムで選択可能だ。
これにより、限られた帯域でも高品質通信と高効率な回線利用を両立できるという。

また、複数アプリケーションと複数回線を横断的に制御することで、ハンドオーバーや経路切替時の通信品質劣化を最小限に抑えることに成功した。
さらに、地点・時間・移動状態を加味した最適経路選択も可能となった。RSP(Remote SIM Provisioning)と組み合わせることで、エリア別に最適な通信環境を構築できるようになるとのことだ。

※輻輳:ネットワークにアクセスが集中し、一時的に通信速度が低下したり、接続が不安定になる現象。

実用化は2025年度内を予定

NECは本技術を用いたソリューションの開発を進めており、2025年度中の実用化を目指している。
実装が進めば、自動運転や遠隔操縦、災害時の緊急通信などにおいて、通信の信頼性が飛躍的に向上するだろう。

メリットとしては、アプリケーションごとの特性に応じた通信経路の柔軟な最適化により、通信障害による機能停止リスクの低減が挙げられる。
また、QoE予測に基づく動的経路制御は、従来の静的な経路制御では対応できなかった環境変動にも強いため、サービスの継続性が高まることが期待できる。

一方、AIによる経路選定には膨大な通信履歴と学習データが必要であるため、導入初期は地域差や運用設計による通信最適化のばらつきが懸念される。
加えて、複数のネットワーク事業者との連携やコスト最適化設計も課題となる可能性がある。

それでも、コネクテッドカーを含むモビリティ産業において、リアルタイムかつ高信頼の通信インフラは不可欠であるため、NECの取り組みは国内外の技術競争において先行的な一歩であることは間違いない。

なお、NECは6月11日から幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2025」で本技術を展示予定である。業界からの注目を集めることが予想される。

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