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新潟市が傾聴AI相談を導入 市民のメンタルヘルス支援を開始

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年10月28日、新潟市は市民向けに「新潟市こころの悩みAI相談」を新設したと発表した。株式会社ZIAIが開発した傾聴AIを活用し、11月1日から3カ月間の実証実験としてチャット相談窓口を運用する。

24時間匿名で無料利用可能 共感に特化したチャットで手軽に壁打ち

新潟市は市民が抱える多様な悩みに寄り添う新たな施策として、株式会社ZIAIが手掛ける傾聴AI(※)を活用した実証実験に乗り出した。 実施期間は令和8年11月1日から令和9年1月31日までの3カ月間と定められている。 利用対象は新潟市在住者に限定されており、支援者や関係機関からの利用は除外される方針だ。

本取り組みの最大の特徴は、市民が思い立った際に即座にアクセスできるアクセシビリティの高さにある。 事前の登録や予約は一切不要であり、24時間いつでも匿名かつ無料でチャット相談を利用できる仕組みが整えられた。 スマートフォンの画面などから性別や年代を選択したのち、最大15ターンのやり取りを通じて気持ちを整理できる。

健康面や日々の生活、人間関係といった言語化しにくい違和感でも、まとまらない感情のまま吐き出すことが可能だ。 対人支援の窓口へ足を運ぶことにためらいを覚える層にとって、最初の受け皿となることが期待される。 さらに、専門職による支援を求める利用者に対しては、既存の相談窓口をスムーズに案内する導線も確保された。

※傾聴AI:株式会社ZIAIが開発した、相談者の話に耳を傾け共感を示す対話に特化した人工知能技術。助言や解決策の提示にとどまらず、思考や気持ちの整理を促す対話を行う。

プライバシー保護と運用改善 実証データ検証が拓く行政DXの行方

本実証実験は、相談対応の敷居を劇的に引き下げる一方で、慎重なデータ管理と効果測定が求められる取り組みでもある。 自治体がメンタル領域に生成モデルやチャットボットを導入する際、個人情報流出への懸念が常に指摘されてきた。 新潟市はこの点に対し、入力情報が他の回答生成に転用されない仕組みを明示し、秘密保持を確約している。

運用面におけるメリットとしては、夜間や早朝を含めた相談対応の隙間を埋められる点が極めて大きい。 市民が手元の端末から自己負担のない相談枠組みを利用することで、孤立の未然防止につながる好機と言える。 対面や電話窓口に過度の負荷をかけることなく、初期対応を自動化できる点も行政DXの観点から魅力的だ。

市は今後、利用時間帯や年齢層の分布、事後アンケートの回答データを詳細に分析して事業効果を測定する。 その検証結果をもとに、実証期間終了後の本格的な運用や制度設計を進めていく計画が立てられている。 デジタル技術による心理的セーフティネットの構築が成功するかどうか、今後の検証作業の進展が注目される。

新潟市 ニュースリリース

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