2026年10月26日、ギグワークス子会社の株式会社GALLUSYSは、同社が手掛けるブロックチェーンゲーム「SNPIT」が「大道芸ワールドカップin静岡 2026」の参加型実証実験エリア「未来のおまつりラボ」に出展すると発表した。会期中、撮影スポットを巡る周遊型企画を展開し、最先端テクノロジーによる地域イベントの新たな体験創出を図る。
スマホ撮影で巡る静岡の街 NFTゲームが伝統祭典と融合へ
ギグワークス傘下のGALLUSYSは、2026年10月31日から11月3日にかけて静岡市で開催されるアジア最大級のイベント「大道芸ワールドカップin静岡 2026」にて、撮影周遊企画「撮って集めて!フォトクエスト」を実施する。 出展の舞台となる「未来のおまつりラボ」は、静岡経済同友会静岡協議会としずおかWeb3コンソーシアム「IEYAS」が主導する実験エリアである。駿府城公園や市街地を舞台に毎年150万人以上が訪れる祭典において、テクノロジーを活用した賑わいづくりと回遊性の向上が企図されている。
参加者は会場内4カ所の指定スポットのうち1カ所を「SNPIT」アプリで撮影し、青葉パークポイントに設置されたブースに画面を提示することで、全2種・計500個用意されたオリジナルアクリルキーホルダーを先着で獲得できる流れだ。
本取り組みの基盤となる「SNPIT」は、スマートフォンのカメラ機能を活用したGame-Fi(※)サービスとして知られる。日常的な写真撮影を通じて独自ポイントを獲得できる仕組みを持ち、従来は「見て歩く」だけだった大道芸の鑑賞時間に、「撮って集める」というデジタルコレクションの楽しみを付加する試みとなる。
※Game-Fi:ゲーム(Game)と金融(Finance)を組み合わせたWeb3用語。ゲームプレイやアプリ内の特定行動を通じて暗号資産や独自ポイントなどの経済的価値を獲得・運用できる仕組み全般を指す。
Web3で加速する地方創生 回遊性向上と導入ハードルが課題に
地域フェスティバルとGame-Fiの融合は、地方創生や観光振興の文脈において大きな波及効果をもたらすと期待される。 来場者がスマートフォンの画面越しに街の魅力を再発見し、指定スポットへ足を運ぶ動線が生まれることで、特定エリアへの滞留を防ぎ、市街地全体の経済波及効果を高める契機となる。また、美しい風景の価値を再認識させるというサービスの趣旨は、地域文化への関心を喚起する上でも親和性が高い。
一方で、一般来場者に向けたWeb3サービスの普及には、心理的および技術的なハードルがつきまとう実情もある。 アプリの事前インストールが必要な点や、デジタル資産の扱いに不慣れな層に対する案内体制が成否を分ける要因になるだろう。現地ブースでの導入サポートが用意されているものの、混雑時における対応負荷や、500個限定ノベルティの配布終了後における参加意欲の維持には課題が残る。
実証実験を通じて得られる行動データや参加者の反応は、今後のスマートシティ施策や地域主導のWeb3展開を占う重要な試金石となる見通しだ。