NTTソルマーレは電子書籍ストア「コミックシーモア」への不正アクセスについて第3報を発表した。侵入経路や攻撃手法は特定したものの、サービス再開の日時は未定であり、会員情報の流出範囲も引き続き調査しているという。
コミックシーモア、原因特定も再開日時は未定
2026年10月18日にNTTソルマーレが公表した第3報では、「コミックシーモア」への不正アクセスについて、侵入経路と攻撃手法を特定し、対処を実施したことが明らかになった。
ただし、さらなる安全性の確保や関係機関との調整が必要なため、現時点では正確な再開日時を伝えることが困難だという。再開時期は確定次第、速やかに公表する方針だ。
会員情報の流出については、これまでに判明した情報に加え、一部のシステムログファイルも閲覧・取得されていたことが明らかになった。NTTソルマーレは、ログに会員情報が含まれていないかを確認しており、流出した情報の対象件数は引き続き精査している。
現時点で流出が確認されている情報は、登録メールアドレス、ハッシュ化されたパスワード、生年月日、性別、ニックネームである。対象となる会員には、確認が取れ次第、速やかに連絡するとしている。
一方、同社によると、クレジットカード情報は対象システムで保有しておらず、流出していない。購入履歴やMY本棚についても、流出や消失、欠損は現時点で確認されていないという。
サービス再開に向けては、安全性を確保した段階で、購入済み書籍のWeb閲覧から順次再開できるよう準備を進めている。再開時には全会員にパスワードの再設定を求める予定だ。
また、同社は他社サービスでも同じメールアドレスとパスワードを使っている場合、該当サービスのパスワード変更を呼びかけている。
不審なメールや連絡に記載されたURL、添付ファイルを開かず、偽サイトに個人情報を入力しないよう注意も促した。
再開後の安全性向上に期待も、利用者の警戒は続く
今回の対応では、購入済み書籍のWeb閲覧から段階的にサービスを再開する方針が示された。全面再開を急ぐのではなく、利用可能な機能から順次提供することで、利用者がサービスを再び使えるようになるまでの時間を短縮できる可能性がある。
全会員を対象とするパスワード再設定も、アカウント保護を見直す機会になりうる。
一方、流出した会員情報の対象件数は確定しておらず、影響範囲の全容はまだ見えていない。パスワードはハッシュ化されていたとはいえ、その方式などは示されておらず、安全性は慎重に見極める必要がありそうだ。
また、流出した情報が悪用され、運営会社や関係者を装ったフィッシング詐欺につながるおそれもある。サービス再開後も、不審な連絡には注意を続けたい。
原因の特定は前進といえるが、信頼の回復には再開日時に加え、判明した影響範囲や安全対策を継続的に発信することが求められるだろう。
再開の早さと安心して使える環境づくりをどう両立するかが、今後の課題となりそうだ。
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