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EdgeCortixが次世代AIチップを発表 フィジカルAI向け

PlusWeb3 編集部
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2026年9月24日、日本発のファブレス半導体企業EdgeCortixが、フィジカルAI向けの新プラットフォーム「RAIDEN」を発表した。電力効率を追求したスケーラブルなチップレット(※)基盤である。

柔軟なスケーリングを誇るチップ構成と圧倒的な処理能力

EdgeCortixが公開した「RAIDEN」は、現実世界のデータを即座に認識し、推論および行動まで一貫して処理するシステムとして設計された。集中型データセンターの領域を超え、実際の運用現場に近い「シックエッジ」での高度なAI実装を直接支える狙いだ。

基盤構造にはモジュール型のチップレットアーキテクチャが取り入れられている。1ダイの標準モデルから、最大4ダイ構造を持つ最上位モデル「RAIDEN X4」まで柔軟なスケールアウトを可能にした。単一の共通アーキテクチャで開発が完結するため、導入規模に応じた移行も容易と言える。

最上位モデルの「RAIDEN X4」は、最大3.36 PFLOPSのFP4 AI演算性能や256GBのメモリ容量を備える。ダイ間帯域幅は最大1.54TB/sに達し、緊密に連携する統合型システムとして高負荷な要求へ適応する仕組みだ。さらに川崎重工業などの顧客による採用も決定しており、開発成果の実装に向けた動きが進んでいる。

※チップレット:複数の小さな半導体ダイを単一パッケージ内に高密度で統合し、製造効率と性能を高める設計手法。

幅広い導入で産業革新に寄与も 量産と実用化の検証が鍵

「RAIDEN」の登場は、ロボティクスや航空宇宙、スマートマニュファクチャリングといった多様な領域での技術革新を加速させる可能性を秘めている。単一のソフトウェア環境を維持したまま性能をスケールできる利点は、開発負担の大幅な軽減へ直結するからだ。高度な生成AIやマルチモーダルモデルの現場適用を後押しする要素となり得る。

一方で、実機における熱設計や運用コストの調整は今後の実証課題として残される。過酷な産業現場で想定通りのリアルタイム性能と電力効率を安定して発揮できるかが、導入拡大に向けた判断材料となるだろう。

顧客向けのサンプル出荷は2027年初頭、量産開始は2027年後半に予定されている。現在は早期連携を進めるアーリーアクセスプログラムが展開中だ。今後公開される導入事例や実際のパフォーマンス評価を通じ、次世代エッジコンピューティングの標準へと定着するかが注視される。

EdgeCortix プレスリリース

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