東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道の3社は、「EXサービス」の機能拡充を発表した。国内向けに「e5489」との連携、紙の「EXご利用票」の電子化、マイナンバーカードを活用した割引商品の提供を順次開始する。
EXサービスが連携・電子化で利便性向上
2026年8月6日に発表された今回の機能拡充では、「EXサービス」とJR西日本のネット予約サービス「e5489」の連携を実施する。10月20日から、両サービス間を移動する際のログイン操作が不要となるほか、新規会員登録時には登録済みの会員情報が自動入力される。
さらに、事前に両サービスを連携した利用者は、新幹線と在来線特急の予約情報を「EXアプリ」や「WESTERアプリ」でまとめて確認できるようになる。
これまで予約した列車情報は、それぞれのサービスにログインして確認する必要があったが、連携後は両アプリに予約情報を表示する。
また、2026年9月15日からは、自動改札通過時に発券していた紙の「EXご利用票」を電子化する。「EXアプリ」で座席情報を確認できるほか、改札通過時にはプッシュ通知を受け取れるようになる。
発車番線や列車の遅延・運休情報も順次表示される見込みで、紙の「EXご利用票」は2027年2月をめどに発行を終了する予定だ。
加えて、「EXサービス」では、マイナンバーカードやマイナポータルから取得した情報を活用した割引商品の販売を開始する。対象となる割引商品は、身体障がい者割引・知的障がい者割引、「EX U22割」、「EX 65+割」で、発売開始は2026年9月15日、利用開始は10月1日となる。
デジタル化で高まる利便性と課題
今回の機能拡充によって、予約確認や乗車案内がアプリへ集約されることで、移動中の情報確認がよりスムーズになると考えられる。新幹線と在来線特急を組み合わせる利用者にとっては、予約管理の手間を減らせる点も利点になりそうだ。
また、紙の「EXご利用票」の電子化では、遅延や運休情報まで一画面で確認可能になるため、乗車時における情報取得の効率化が期待できる。
改札通過後の通知機能が加わることで、紙を保管する必要がなくなる点も利便性を高める要素といえる。
一方で、利用する機能によっては、アプリの更新やサービス間の連携、マイナンバーカードを用いた情報連携などの手続きが必要となる。デジタル機器の操作に不慣れな利用者にとっては手続きが負担になる場合もあるため、設定方法や登録手順を分かりやすく案内する仕組みも重要になるだろう。
今後、鉄道予約サービス間の連携がさらに広がれば、交通分野のデジタル化は一層進むと思われる。利便性を高めるだけでなく、利用環境の違いにも配慮しながら幅広い利用者が使いやすいサービスへと発展するか注目したい。
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