引用元:NECパーソナルコンピュータ
2026年7月23日、日本のNECパーソナルコンピュータ(NECPC)は、法人向けPCブランドを「LAVIE」へ統一し、新たに全7機種を発表した。AI PC(※)を中核に、独自のAIソフトウェアや長期サポートを組み合わせ、企業の多様な働き方や長期運用を支える製品群として展開する。
AI PCを軸に法人向けブランドを刷新
NECPCは、法人向けPCブランド「Mate」と「VersaPro」を順次「LAVIE」へ統一すると発表した。新ラインアップはモバイルノート、A4ノート、タブレットを含む全7機種で構成され、2026年7月下旬から9月下旬にかけて順次発売される予定である。
中心となるのはCopilot+ PCに準拠したAI PCだ。インテル Core Ultraシリーズ3やAMD Ryzen AI 400シリーズを採用し、AIによるチャット形式のトラブル診断機能「AI Plus Biz」、AIバッテリーマネジメント、オンライン会議向けAIノイズ抑制などを搭載することで、導入後の運用負荷軽減を図る。
また、約914gの軽量モバイルモデルから16型ノート、13型タブレットまで幅広い用途をカバーするほか、Wi-Fi 7や5G、有線LAN、光学ドライブなど企業ニーズに応じた構成を用意した。さらに、山形県米沢事業場での一貫した開発・製造体制と最長7年間のサポート、バッテリーやSSDを利用者自身で交換できるセルフメンテナンス設計を採用し、長期利用を前提とした法人向けPCとして差別化を図っている。
※AI PC:AI処理専用の演算機能(NPUなど)を搭載し、生成AIやAIアプリケーションを高速かつ省電力で実行できる次世代パソコン。
運用支援が企業PC選びの新たな価値に
今回の発表は、法人向けPC市場の競争軸がCPU性能や軽量性だけでなく、AIを活用した運用支援や保守サービスへ広がりつつあることを示す動きと言える。情報システム部門で人手不足への対応が求められる企業もある中、障害対応や端末管理をAIで効率化できれば、管理コストの削減や業務継続性の向上につながることが期待される。
一方で、AI PCは高価格帯の製品が多く、AI機能を十分に活用できる業務環境が整っていない企業では、投資対効果を判断しにくいケースも考えられる。生成AI対応ソフトウェアの整備や社員教育が進まなければ、AI性能を十分に生かせない可能性もある。
今後は、WindowsのAI機能拡充や企業の生成AI導入が進むにつれ、AI PCの需要はさらに高まると考えられる。その中で、ハードウェア性能だけでなく、保守・サポートやAIサービスを含めた総合的な提供力が、メーカー間の競争力を左右する要素の一つになる可能性がある。
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