Google Cloudが開催する「Startup School: Agent Builder」(2026年9月15日〜24日)は、Gemini Enterprise Agent PlatformやGoogle Antigravity 2.0を活用し、本番運用(プロダクションレベル)に適した自律型マルチエージェントを構築するための実践的技術プログラムです。
要点サマリー
- イベントの目的: プロトタイプから、状態(State)を持つ実用的なマルチエージェントシステムへの移行を学ぶ
- 主要な最新技術: Gemini Enterprise Agent Platform, Google Antigravity 2.0, Agent Development Kit (ADK) in Python, SPIFFEベースAgent Identity
- ハンズオン成果物: 4つの自律エージェントで構成される「Co-founder Agent Suite」(市場調査、RAG知識検索、マルチモーダル、開発支援)
- 開催日程: 2026年9月15日 〜 9月24日(オンラインライブ開催)
Googleの最新AIエージェント開発スタック一覧
本プログラムで扱われる主要ツールと、それぞれの技術的役割は以下の通りです。
| テクノロジー / ツール | 技術的役割とメリット |
| Gemini Enterprise Agent Platform | プロトタイプ(AI Studio)からエンタープライズ本番運用へシームレスに移行するための統合基盤 |
| Google Antigravity 2.0 | AI支援開発ワークフローを加速し、エージェント実行環境の統合管理を行うCLI環境 |
| Agent Development Kit (ADK) | 特定ベンダーに依存せず、Pythonでエージェントの状態遷移・ツール呼び出し・推論ロジックを直接記述できるフレームワーク |
| SPIFFEベース Agent Identity | Cloud Run上で動作するエージェント間通信にゼロトラストなセキュリティ識別子を付与 |
| SessionStore & MemoryBank | 単一ウィンドウ制限を超え、数日〜数ヶ月に渡るマルチデイセッションの永続化(長期的記憶)を実現 |
プロダクション運用における3つの技術課題と解決策
AIエージェントの実装で直面する主な課題と、Google Cloudスタックによる解決アプローチです。
- 1. トラフィック急増による 429 Rate Limit エラー
- 解決策: Provisioned Throughput(プロビジョニング済みキャパシティ)を活用し、スタートアップのアクセススパイクに対応する安定したSLAとスループットを確保。
- 2. 外部データやリアルタイム情報との同期
- 解決策: Search Grounding によるWebリアルタイム情報の参照と、JSON Function Calling によるバックエンドDB/APIとの双方向自動連携。
- 3. 大規模データ検索のアーキテクチャ設計
- 解決策: 10億規模のベクトル検索には Vertex AI Vector Search、既存のリレーショナル運用データには AlloyDB for PostgreSQL (pgvector) を用途に応じて選択。
ハンズオンで構築する4つの実用エージェント(Co-founder Suite)
受講を通じて、Python(ADK)とGoogle Cloudインフラ上で以下の4つの連携エージェントを構築・デバッグします。
- Market Intelligence Agent: Search Groundingを用いて最新市場動向や競合調査を自動実行するエージェント
- Product Knowledge RAG Agent: Vector Search / pgvector と接続し、プロダクトドキュメントから高精度に回答するRAGエージェント
- Multimodal Onboarding Agent: 画像・音声・テキストなどの多様な入力データを処理するオンボーディング支援エージェント
- Local Developer Companion: ローカル開発環境やCI/CDパイプラインと連携して開発を補佐するエージェント
イベント概要と参加方法
- イベント名: Startup School: Agent Builder
- 対象: AIエージェント開発に関わるエンジニア、CTO、Tech Lead、創業者
- 開催期間: 2026年9月15日(火) 〜 9月24日(木)
- 形式: オンラインライブ講義・ハンズオン(APAC/EMEA/AMERのタイムゾーンに対応)
- 詳細・受講登録: Startup School: Agent Builder 公式ページ
まとめ
Google Cloudの「Startup School: Agent Builder」は、AIエージェントをプロトタイプ段階から「プロダクション運用レベル」へと進化させるための実践的なカリキュラムです。
- 開発面: ADK (Python) によるベンダーロックインのない堅牢なコード記述
- 運用面: Provisioned Throughput や SPIFFE認証 によるスケーラビリティとセキュリティの担保
- 機能面: Vector Search / AlloyDB や SessionStore による長期的記憶と高度なRAG実装
これら最新のGoogle Cloudエコシステムを体感・修得できる本イベントは、本番環境で動作する自律型マルチエージェントを短期間で構築したいエンジニアやスタートアップにとって必修のプログラムといえます。
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