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ETHGlobal Tokyoの結果!ハッカソンのファイナリストを全て紹介

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4月14日(金)から16日(日)の3日間にかけてETHGlobal Tokyoが開催されました。この記事では、Ethereumの世界的なハッカソンであるETH Global Tokyoでファイナリストとなった11のプロダクトを簡潔に解説します。

目次

ハッカソンとは

まずハッカソンの説明からしていきましょう。ハッカソン(Hackathon)は、「ハック」(Hack)と「マラソン」(Marathon)の言葉が組み合わさった造語です。ハッカソンは、技術者やデザイナー、プロジェクトマネージャーなどの専門家が集まり、限られた時間内に新しいアイデアやソリューションを開発するイベントです。典型的には、24時間から48時間程度が与えられます。

ハッカソンでは、参加者はチームを組んで、特定の課題やテーマに取り組みます。目的は、技術を用いて創造的な解決策を見つけ出し、プロトタイプを作成することです。ハッカソンは、技術の習得、チームワーク、プロジェクト管理、新しいアイデアの実現など、参加者に多くの学びの機会を提供します。

ハッカソンは、企業や大学、非営利団体、地域社会など、さまざまな分野で開催されています。その結果、多くの革新的なアイデアやプロダクトが生まれています。一部のハッカソンでは、優れたチームやプロジェクトに対して賞金や賞品が授与されることもあります。

ETHGlobal Tokyoとは

これまで数万人の参加者を集めてきたETHGlobalが企画する、世界的ハッカソンの東京イベントです。4月14日(金)から16日(日)の3日間にかけて開催されました。

世界中の優れた開発者が集結するETH Globalでは、これまでに500以上のブロックチェーンプロジェクトが生み出されています。生み出されたプロジェクトで世界的に有名な代表例を挙げると「inch.Exchange」と「CryptoKitties」が挙げられます。

ETHGlobal Tokyoの魅力として、世界規模のイベントであり運営の質が非常に高いことにあります。公式サイトでみることができる「審査員、スピーカー、メンター」を確認すると、「Ethereum Foundation」や「ApeCoin DAO」「Uniswap Labs」など、業界最高峰のプロフェッショナルが集結していることがわかります。参加者がハッカソンに参加して終わりではなく、彼らが参加者に対してフィードバックをし、イベント終了後もプロジェクトを発展させていくことができます。このイベントから未来のWeb3市場を席巻するプロダクトが生まれるかもしれない、そういったイベントなのです!

ファイナリストとなった11のプロダクトを一気に紹介

ここからはファイナリストとなった11のプロダクトを一気に紹介します。この中から、将来のWeb3業界で誰もが知っているプロダクトが生まれるかもしれません!

POMPoarding

https://t.co/TwCe6pPbPL

POMPoardingは、Web3へのコミュニティの導入を簡単かつスムーズに行えるユーザーフレンドリーなソリューションです。コミュニティリーダーがタイプフォームで質問に答えるだけで、暗号通貨やウォレットの知識がなくても、コミュニティのWeb3アイデンティティ(電子的な身分証明書のようなもの)を作成することができます。バックエンドでは、ガバナンスやトレジャリーなどに使用できるマルチシグウォレットをコミュニティに提供し、リーダーがメンバーを管理できるダッシュボードも作成します。

このプロダクトはWeb3への参入を簡素化し、よりアクセスしやすい方法を提供することで、暗号通貨とウォレットの導入障壁を下げることがことができます。

ZKVoiceKey

https://t.co/DEkUDuCczD

ZKVoiceKeyは、ゼロ知識証明、機械学習、スマートコントラクトといった技術を組み合わせて、ユーザーがプライベートキーを回復できるようにするプロジェクトです。従来のプライベートキーの回復方法は、ソーシャルリカバリーやデバイス依存が限界でしたが、ZKVoiceKeyでは、ユーザーが自分の声(生体認証情報)をあらかじめブロックチェーンに登録しておくことで、声だけでプライベートキーを回復できるようになります。

Bailout

https://t.co/FKyj9X9S77

Bailoutは、資産をEOA、コントラクトウォレット、コールドウォレット間で安全に移動するためのセキュリティパイプラインです。主要な資産を保管できるコントラクトウォレットを提供し、プライベートキーの喪失時に資産をワンクリックでコールドウォレットに退避させる機能を備えています。これにより、資産管理がスムーズで安全になり、プライベートキーの喪失による被害が最小限に抑えられます。

AokiApp NFT

https://t.co/zyKQkYo66j

AokiApp NFTは、ブロックチェーン上で画像を圧縮して保存する新しいタイプのNFTコレクションです。画像圧縮技術として主成分分析(PCA)を使用し、画像の「本質」を抽出します。この方法はシンプルで高速なアルゴリズムで、複雑な形状の画像も扱えます。発行されるNFTの数が多くなるほど、圧縮率が向上します。このプロジェクトでは、画像合成のコストを削減するために、イーサリアム仮想マシン上で実行できる小さなコードサイズで実装されています。

画像の「本質」とは、画像データの重要な特徴や情報を表す要素のことです。画像の本質を抽出することで、データ量を削減しながらも、画像の特徴を保持し、元の画像に近い形で再構築することができます。

Octoplorer

https://t.co/VDVHTZrE6J

「Octoplorer」は、ブロックチェーン上のデータを簡単に検索できるようにするWeb3向けのウェブアプリです。AIを活用した自然言語理解技術と使いやすいユーザーインターフェイスで、現在はEthereumとPolygonのメインネットをサポートしています。

このアプリケーションは、さまざまな用途で使用できます。例えば、OpenseaやRaribleのような人気マーケットプレイスで特定のNFTコレクションの統計情報を取得、特定のウォレットに対する過去7日間のトランザクションデータを取得、Ethereum Name Serviceの名前に関連するFarcaster名やアカウント情報、接続アドレス、トークンの残高や画像を取得などです。

このWebアプリによってブロックチェーンのデータを簡単にクエリすることができます。表、画像、グラフのようなフォーマットで人間でも読みやすい形で回答を得ることができます。

Myna

https://t.co/GwEv7n75xV

Mynaは、日本の人々に使いやすく安全なブラウザウォレットを提供することを目指しています。

プライベートキーの管理は、すべてのWeb3ユーザーにとって大変なことです。ウォレットを復活させるためのフレーズであるシードフレーズを安全に保管することは難しく、仮想通貨を通信環境から隔離した状態でも保管できるハードウェアウォレットは高価で使いにくいです。そこで、日本の多くの住民が持っているICチップ付きのマイナンバーカードを利用して、簡単で安全なウォレットソリューションを提案しています。

Mynaブラウザウォレットを使うことで、日本の人々はマイナンバーカードをハードウェアウォレットのように使えるようになり、カードをタップするだけで暗号資産を保管・送受信できます。また、コントラクトウォレットが各マイナンバーカードに生成されることで、ウォレット作成が簡単になり、緊急時にウォレットの所有権を安全に移動することができます。

Probablynothing.works

https://t.co/GXgYSh4mKW

このプロダクトは、Web3コミュニティが検閲を受けずに広告収入を得られるようにするためのプロトコルです。

パブリッシャー、広告主、ウェブサイト訪問者、プロトコル運営者の4つのユーザーグループを対象としています

プロジェクトの主な機能は次のとおりです。まず、広告インベントリをNFT化することで、パブリッシャーが広告スペースを公開し、収益を得ることができます。次に、広告キャンペーンもNFT化され、広告主が簡単にコミュニティに広告を配信できます。さらに、Web3広告取引所コネクタを利用して、オンチェーンの注文とWeb2広告サーバーが接続されます。最後に、支払いサービスを通じて、パブリッシャーは表示された広告の量に応じて定期的にNFTを介して収益を受け取ることができます。

AbswapX

https://t.co/mR4VDBjEw5

まずリミットオーダーを解説します。リミットオーダーとは、株などの証券取引で、指定した価格での売買を行う注文方法です。例えば、株価が500円で、450円で買いたい場合、450円の価格で注文することができます。もし株価が450円以下に下落した場合、その注文は自動的に実行されます。

AbswapXは、異なるブロックチェーン間でトークンを交換するための自動化されたリミットオーダーを提供するプロジェクトです。これにより、ユーザーは複数のチェーン間で簡単かつ効率的に取引ができるようになります。AbswapXは他のDeFiプロトコルと組み合わせて使用できるように設計されています。これにより、開発者は異なるチェーンやプロトコルを利用して、さらに複雑な取引戦略を実現できるプロダクトになっています。

Tanuki

https://t.co/Uz1tQ0dGQT

Tanukiはブロックチェーン上のウォレットの取引履歴に基づいて、スコアや指標を計算するプロトコルです。ゼロ知識証明を使用して、過去のオンチェーンアクティビティを読み取り、ウォレットスコアを算出します。ウォレットスコアはモジュール化されています。モジュール化とは、プログラムで一つの部品として独立させることです。これによってロイヤリティベースの補助金によるペイマスターや、変動金利によるレンディングプロトコルなどのユースケースを可能にします。

ユースケースが難しいので、少し用語の解説です。

ペイマスターとは、企業が従業員の給与管理を簡素化し、効率化するためのシステムです。ペイマスターを使用することで、企業は煩雑な給与計算プロセスを簡素化し、従業員の報酬に関する法的義務を遵守することができます。また、ペイマスターはオンライン上でアクセスできるため、従業員は自分の給与明細書や年末課税証明書を簡単に確認することができます。

レンディングプロトコルとは、ブロックチェーン技術を活用した貸付けのためのプラットフォームのことです。このプロトコルを使うことで、暗号資産の所有者がその資産を貸し出し、他のユーザーがそれを借りることができます。

YORU

https://t.co/E6raaWFDlE

YORUは、ソーシャルな暗号通貨決済のためのプライバシー保護型の分散型アプリケーション(Dapp)です。これにより、送信者と受信者だけが知ることができる一度きりのアドレスにトークンを送ることができます。これにより、安全でプライベートな取引が可能になります。

誰でも取引履歴を追跡できることと、Web3でのUXが悪いという、ソーシャルな暗号通貨決済の2つの課題を解決することを「YORU」は目指しています。より良いウォレット体験のために、ウォレットアカウントを、gmail、twitter、LINEなどのソーシャルメディアアカウントと結びつけることもできます。

SuperPlay

https://t.co/YMidg8FPvs

SuperPlayは、Web3ゲームを試すための手間のかからないオンボーディングインフラストラクチャを提供するプロダクトです。これにより、ウォレットの設定や資産の購入をすることなく、Web3のゲームを楽しむことができます。ゲームプロジェクトはSuperPlayを利用して、暗号通貨に馴染みのないユーザーでもWeb3ゲームが遊びやすくなります。

ユーザーは、メールアドレスで登録し、Safeコントラクトウォレットが自動的に作成されます。試用期間中は、ガス料金もゲームプロジェクトが負担し、ユーザーは無料でゲームを楽しむことができます。試用期間が終了した後、ユーザーはクレジットカードでゲームのサブスクリプション料を支払い、ゲームを続けることができます。

まとめ

11のファイナリストを一気に解説してきました。どのプロダクトもWeb3の未来を感じさせるものであり、これからが楽しみになるものばかりでしたね。

これからのETH Globalは、イスタンブール、トロント、パリ、ニューヨークでの開催が決定しています。スケジュールは以下の通りです。

5月26日から28日「ETHGlobal Istanbul」

6月23日から25日「ETHGlobal Toronto」

7月21日から23日「ETHGlobal Paris」

9月22日から24日「ETHGlobal New York」

10月6日から25日「ETH Online 2023」

「Growing the Ethereum ecosystem」を掲げるETH Global、今後も目が離せません。

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