訪日客が訪れた地域に寄付をし体感型のご当地ギフトをお礼として受け取る国内初の仕組み「Donate & Go」を開始

2024-09-202024-09-30

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2024年9月11日、eギフトプラットフォーム事業を展開する株式会社ギフティより、日客が訪れた地域に寄付をし、お礼として体感型のご当地ギフトを受け取る仕組み「Donate & Go(ドネイトアンドゴー)」を創案し、展開を開始したことが発表されました。

今後インバウンド需要も見込まれる日本において、ユニークな取り組みとなる本プロジェクトについて、その詳細を考察します。

寄付に対して体感型のご当地ギフトをお礼として受け取る「Donate & Go」

ギフトプラットフォーム事業を展開する株式会社ギフティ（以下、ギフティ）は、京都市および一般財団法人倶知安観光協会（以下、俱知安観光協会）と協力し、訪日客が地域に寄付を行い、そのお礼として体験型のご当地ギフトを受け取る仕組み「Donate & Go」を開始しました。

この「Donate & Go」を活用した最初の取り組みとして、京都市で「Preserve Kyoto Gift（プリザーブキョウトギフト）」がスタートしています。

さらに、この取り組みを支持するさまざまな地域や民間企業が協力し、地域課題の解決を目指す「Donate & Go コンソーシアム」が発足しました。このコンソーシアムには、京都市、俱知安観光協会、大阪ガス株式会社、そして日本航空株式会社（JAL）が参加しています。

Donate & Goを開始した背景

近年、一部の観光地では観光客の急増により、地域の観光資源を保全する重要性がますます高まっています。特に、インバウンド旅行では、地域の文化や生活そのものが観光資源とみなされ、日常的な生活文化を体験する旅行が人気です。これにより、従来の自然環境や景観、観光満足度への影響に加え、地域住民との共存や新たな関係性の構築が求められています。

同時に、住民生活の保護や文化遺産、自然環境、景観の維持には大きな財政負担が必要で、観光収入だけでなく、持続可能な地域づくりに向けた新しい手法が模索されています。しかし、訪日客にはこれらの課題を認識してもらう機会がほとんどありませんでした。

こうした背景のもとで誕生したのが「Donate & Go」です。この仕組みは、訪日客に地域の歴史や文化、自然環境への理解を深めてもらい、地域の観光課題に共感を促します。寄付を通じて訪問先を支援するだけでなく、地域からのお礼として体験型のご当地ギフトや電子ギフト券が提供されます。これにより、訪日客との新しい交流の形が生まれます。

「Donate & Go」とは

「Donate & Go」は、訪日客が訪れた地域で、地域へ寄付をし体感型のご当地ギフトをお礼として受け取る仕組みであり、地域文化・自然環境・景観への理解や共感を促進し、寄付を通じて、持続可能な地域づくり・観光に関する地域の課題解決を、訪日客と共に担う関係性を構築し、地域のファン拡大につなげる取り組みです。

1. 地域の理解：旅行者や訪問者は、その地域の歴史や文化、自然環境について理解を深め、地域への関心や理解を高めます。

2. 共感と寄付：地域について理解した訪問者は、その理解や共感を基に地域に寄付を行い、地域の保全や振興が促されます。

3. 体感型のご当地ギフト受取り：寄付をした訪問者には、地域の特産品や体験型のギフトが提供されます。これは寄付の「お礼」として地域の文化や資源に直接触れることができるものです。

4. リアルな地域体験：最終的に訪問者は、地域のリアルな体験を通じてその地域とのつながりを深めます。こうした体験は、地域への愛着や帰属意識を高め、関係人口を増やす効果があります。

「Donate & Go」の実施イメージ

「Donate」は、下記の施策によって地域を理解し地域振興に寄与することを目指しています。

チラシ・ポスター：訪問者は旅行中に、地域の取り組みやプロジェクトの説明が書かれたチラシやポスターを目にし、地域の問題や魅力について理解します。
LP (ランディングページ)：旅行者はスマートフォンでチラシやポスターのQRコードなどをスキャンし、プロジェクトや寄付のためのウェブサイト（LP/寄付サイト）にアクセスします。
寄付：旅行者がウェブサイトを通じて、共感した地域に対して寄付を行います。寄付の方法は、簡単にスマートフォンを使って行えるようになっています。

「Go」は、下記の施策によって地域の魅力を体感していただくことを目指しています。

電子ギフト券：寄付をすると、地域内の特定の店舗や施設で利用できる「電子ギフト券」が贈られます。このギフト券は、寄付に対する「お礼」として提供され、地域の文化や自然環境の保護に関わる店舗で使用できます。
地域体験チケット：電子ギフト券の利用だけでなく、地域のミュージアムや施設で特別な入場券や体験型のチケットを受け取ることができます。これにより、地域を実際に訪問し、体験を通して地域の魅力をさらに深く感じられます。
地域コンテンツ（準備中）：将来的には、地域の文化や特産品を活かしたNFTやグッズなど、地域の特有のコンテンツを提供することも検討されています。

今後の展望

「Donate & Go」は、NFTの活用によって、より魅力的な地域貢献の仕組みに進化する可能性を示しています。
NFTは、地域と観光客、そして地域住民を繋ぐ架け橋となり、地域経済の活性化や地域の魅力向上に大きく貢献することが期待されます。
ここでNFTを活用した地域貢献について、2つの視点から考察します。