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Web3企業に転職するには?注目企業と職種を徹底解説

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

「Web3って最近よく聞くけど、実際に転職ってできるの?」「未経験でも大丈夫?」
——そんな疑問を抱えていませんか。

結論から言うと、2026年の今、Web3業界への転職チャンスは確実に広がっています。日本でもステーブルコインの法整備が進み、大阪・関西万博でWeb3ウォレットが100万ダウンロードを達成するなど、「ブロックチェーン=投機」のイメージは過去のものになりつつあります。大手企業からの出資や業務提携も相次ぎ、業界の求人は増加傾向にあります。

この記事では、日本の注目Web3企業をカテゴリ別に紹介しつつ、求められる職種や年収レンジ、未経験からの転職ルートまで網羅的にお伝えします。異業種から一歩を踏み出したいあなたの、道しるべになれば幸いです。

そもそもWeb3企業とは?Web2との違い

Web3の基本概念とビジネスモデル

Web3とは、ブロックチェーン技術を基盤とした「分散型インターネット」の概念です。従来のWeb2(Google、Amazon、Metaなどのプラットフォーム中心の世界)では、ユーザーのデータや価値が特定の企業に集中していました。Web3はこれを変えようとしています。

分かりやすくまとめると、ブロックチェーンを使うことで、データの管理を分散化し、ユーザー自身が自分のデジタル資産を所有・管理できる世界を目指すのがWeb3の根本思想です。具体的なビジネスとしては、暗号資産取引所、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、ステーブルコイン、Web3ウォレット、ブロックチェーンゲームなどが代表的です。

「難しそう…」と感じるかもしれませんが、安心してください。Web3領域に関しては入社してから学ぶ人がほとんどです。大事なのは技術そのものより、「この領域で何を実現したいか」というビジョンへの共感だったりします。

Web2企業との働き方・カルチャーの違い

Web3企業の多くは、フルリモート・フレックス制を採用しています。グローバルチームで開発を進めるプロジェクトも多く、SlackやDiscordでのコミュニケーションが日常。日本のオフィスにいながら、シンガポールやヨーロッパのメンバーと協業することも一般的となります。

組織もフラットな傾向が強く、正社員と業務委託の垣根を取り払った働き方を実践する企業もあります。スピード感があり、一人ひとりの裁量が大きいのが特徴ですが、裏を返せば「自分で動ける人」が求められる環境でもあります。

日本の注目Web3企業一覧【2026年版】

ここからは、注目される日本のWeb3企業をカテゴリ別に紹介します。それぞれの事業内容や直近の動向、採用に関しては企業HPから傾向もあわせてチェックしてみてください。

インフラ・プロトコル系

◆ Startale Labs(Astar Network)

日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」の開発を主導するStartale Labs。シンガポール本社で、日本法人のStartale Labs Japanも展開しています。2026年1月にはソニーグループ(Sony Innovation Fund)から約20億円を追加出資を受け、ソニー発のL2ブロックチェーン「Soneium」との連携を加速中です。

「Web3 for Billions」を掲げ、Startale Appの開発やTokenomics 3.0の導入など、2026年は攻めのフェーズに入っており、グローバルでの事業展開を積極的に行っています。

◆ Oasys

ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」は、セガやバンダイナムコなど大手ゲーム企業21社がバリデータ(検証者)として参加するコンソーシアムチェーンです。トランザクション手数料が無料で、ブロックチェーンゲームのマスアダプション(大衆化)を狙っています。ゲーム×Web3の接点に関心がある方には注目の存在です。

NFT・エンタメ・ゲーム系

◆ double jump.tokyo

2018年設立のブロックチェーン技術企業。『My Crypto Heroes』でイーサリアムベースのゲーム取引高世界1位を記録した実績を持ちます。ただし、同社の代表取締役CEOを務める上野広伸氏が自身のX2026年にブロックチェーンゲーム事業から撤退することを決定しているのでその点は抑えておきます。

現在の主力は、法人向けWeb3ウォレット「N Suite」の開発運営と、ステーブルコイン決済支援事業です。2025年にはTISからの出資を受け、ステーブルコイン決済の普及を共同で推進しています。技術スタックはGo、TypeScript、React.js、Solidity、AWSなど。ゲームからインフラ・金融領域へとピボットした企業の典型例で、こうした変化を楽しめる方には面白い環境です。

◆ Gaudiy

ソニー・ミュージックエンタテインメントや集英社などの大手エンタメ企業に、ブロックチェーン技術を活用したファンコミュニティプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を提供しています。NFTやDID(分散型ID)を活用し、ファンの貢献度が正しく評価される仕組みを構築。エンタメ×Web3の領域で、日本のIP(知的財産)を活かした事業展開をしています。

DeFi・金融・ステーブルコイン系

◆ JPYC

日本円連動ステーブルコイン「JPYC」を発行するスタートアップ。国内で初めて円建てステーブルコインの発行者として金融庁に認可された資金移動業者です。2025年10月に正式発行を開始し、2026年2月にはシリーズBで約17.8億円を調達。JR西日本やbitFlyer Holdingsなど多様な企業が出資者に名を連ねています。

「2025年はステーブルコイン元年」と言われる中、三菱UFJ・三井住友・みずほの3メガバンクもステーブルコイン実証に参入。JPYCは日本のステーブルコイン市場で先行者優位を築きつつあり、国際決済ネットワーク「StableFX」への参画も進めています。

◆ HashPort

「まだ見ぬ価値を暮らしの中へ」をミッションに、Web3ウォレットやコンサルティング事業を展開。大阪・関西万博の公式デジタルウォレット「EXPO2025デジタルウォレット」を開発し、100万ダウンロードを達成した実績があります。万博終了後は「HashPort Wallet」としてリニューアルし、ステーブルコインやDEX(分散型取引所)機能を搭載。

2025年10月にはKDDIが株式の20%超を取得し、持分法適用会社に。Pontaポイントやau PAYとの連携が始まっており、約1.2億人のPonta会員にWeb3へのアクセスを広げるという壮大なプロジェクトが進行中です。

◆ bitFlyer

国内最大級の暗号資産取引所。暗号資産の売買はもちろん、ブロックチェーン技術の研究開発にも取り組んでいます。Web3業界への入口として、取引所での経験を積んでからスタートアップに移るキャリアパスも一般的です。金融規制への理解が深まるため、Web3領域でのキャリアの幅が広がります。

Web3業界で求められる職種と年収レンジ

Web3業界の職種は多岐にわたります。「エンジニアじゃないとダメ」と思われがちですが、それは大きな誤解。ここでは主要な職種と、おおよその年収レンジを紹介します。

エンジニア(スマートコントラクト / バックエンド)

Web3エンジニアは業界の根幹を支える存在です。スマートコントラクト開発にはSolidity(イーサリアム系)やRust(Solana系)が使われ、バックエンドにはGo、TypeScript、Pythonなどが主流。

ポジション年収レンジ(目安)備考
スマートコントラクト開発600万〜1,200万円Solidity経験者は需要大
バックエンドエンジニア500万〜1,000万円Go、TypeScriptなど
SRE / インフラ600万〜1,000万円AWS経験が活きる
シニアエンジニア1,000万〜1,500万円HashPort等の上位ポジション

フリーランスの場合、ブロックチェーンエンジニアの平均年収は約880万円というデータもあります(※時期や案件により異なります)。既にWeb2のバックエンド経験がある方なら、Solidityを学びながら転職する道が現実的です。

BizDev・事業開発

Web3業界のBizDev(ビジネスデベロッパー)は、パートナーシップの構築や新規事業の立ち上げを担います。具体的には、他社とのアライアンス交渉、トークンエコノミクスの設計支援、規制対応のリサーチなどが仕事内容です。

年収は500万〜1,200万円が目安。Web3業界のBizDevは、非エンジニア職の中では比較的年収が高い傾向があります。前職で法人営業やコンサルティングを経験していた方が異業種転職で入ってくるケースが多いですね。

マーケティング・コミュニティマネージャー

Web3のマーケティングは、従来のデジタルマーケティングとは少し毛色が違います。DiscordやX(旧Twitter)でのコミュニティ運営が重要度を増しており、ファンやユーザーとの直接的な対話が求められます。

年収は400万〜800万円が中心帯。コミュニティマネージャーとしてスタートし、マーケティング全体を統括するポジションに上がっていくキャリアパスが一般的です。SNS運用やイベント企画の経験がある方は、すぐに力を発揮できるでしょう。

その他(リサーチャー、法務、PdMなど)

Web3業界は法規制の変化が激しいため、法務・コンプライアンスセキュリティ人材のニーズが急増中です。特にステーブルコインやトークン関連の法規制に明るい人材は引く手数多。

また、プロダクトマネージャー(PdM)も注目職種。トークンエコノミクスの設計からUI/UXの改善まで、幅広い知識と判断力が求められます。リサーチャーは、海外の規制動向やプロトコルの技術分析を行うポジションで、英語力が大きな武器になります。


未経験・異業種からWeb3企業に転職する方法

転職成功のための3ステップ

ステップ1:まず「触れる」

いきなり全部を理解する必要はありません。まずはMetaMaskなどのウォレットを作り、少額で暗号資産を購入してみる。NFTを1つ買ってみる。HashPort WalletでJPYCを使ってみる。こうした「自分ごと」の体験が、面接での説得力に直結します。

ステップ2:知識を体系化する

ブロックチェーンの基本概念、DeFi・NFT・ステーブルコインの違い、主要なプロトコルの特徴くらいは押さえておきましょう。X(旧Twitter)で業界のキーパーソンをフォローし、毎日のニュースをキャッチアップするだけでも、3ヶ月後にはかなり解像度が上がります。ぜひ弊社のメディア「Plus Web3」もしくはXアカウントをフォローして知識の蓄積を進めましょう。

ステップ3:「前職の強み × Web3」で勝負する

Web3企業が本当に欲しいのは、「Web3のことだけ知っている人」ではありません。前職で培ったスキル(営業力、マーケティング、プロジェクト管理、法務知識など)をWeb3に持ち込める人です。面接では「自分の経験がWeb3でどう活きるか」を具体的に語れるようにしておきましょう。

評価されるスキル・経験とは

異業種からの転職で特に評価されやすいスキルをまとめると、以下のようになります。

  • 法人営業・事業開発の経験
    → BizDev職に直結。パートナーシップ構築や提案力がそのまま活かせる
  • 金融業界の知識
    → DeFi・ステーブルコイン領域で重宝される。規制対応の理解が強み
  • マーケティング・SNS運用経験
    → コミュニティマネージャーへの転身に有利
  • バックエンド開発経験(Go、TypeScript、Pythonなど)
    → Solidityを追加で学べば、即戦力に
  • 英語力
    → グローバルプロジェクトへの参加機会が格段に増える

よくある失敗パターンと対策

失敗①:「Web3に詳しい」だけでアピールしてしまう

知識は大事ですが、それだけでは採用されません。「知識 + 何ができるか」のセットが必要です。面接では、前職の実績と絡めて話すことを意識してください。

失敗②:年収ダウンを恐れすぎる

Web3スタートアップは、大手企業と比べて初期の年収が下がることもあります。ただし、ストックオプションやトークン報酬がつくケースもあり、中長期で見ると逆転する可能性も。目先の年収だけで判断すると、チャンスを逃すことがあります。

失敗③:業界の変化スピードに追いつけない

Web3業界は変化が非常に速いです。先ほど紹介したdouble jump.tokyoのように、ブロックチェーンゲームからステーブルコイン決済にピボットする企業もあります。「変化を楽しめるかどうか」は、転職前に自分自身に問いかけておくべきポイントです。


Web3企業の選考プロセスと対策

一般的な選考フロー

Web3企業の選考は、一般的なIT企業と大きくは変わりません。
典型的なフローは以下の通りです。

  1. カジュアル面談:会社のことを知る場。双方のマッチングを確認する(多くの企業が実施)
  2. 書類選考:履歴書・職務経歴書の提出。Web3関連の自主的な活動があれば記載を
  3. 一次面接:現場マネージャーとの面接。スキルセットと文化適合度を見られる
  4. 技術課題 / ケーススタディ:エンジニアは技術課題、BizDevは事業プランの提出を求められることも
  5. 最終面接:代表やCxOとの面接。ビジョンへの共感度と長期的な適性が問われる

選考期間は平均2〜4週間と、大手企業に比べてスピーディーな印象です。カジュアル面談から始められるケースがほとんどなので、まずは気軽に話を聞いてみるのがおすすめですよ。

面接で聞かれること・刺さる志望動機

Web3企業の面接で頻出する質問はこのあたりです。

  • 「なぜWeb3業界に興味を持ったのですか?」
  • 「ウォレットを使ったことはありますか?どんな体験をしましたか?」
  • 「当社のプロダクトを使ってみて、どう感じましたか?」
  • 「前職のスキルを、Web3でどう活かせると思いますか?」

刺さる志望動機のポイントは、「実体験」と「自分のスキルの接続」。たとえば「JPYCでステーブルコインを実際に使い、海外送金の手数料の低さに驚いた。前職の金融知識を活かして、この領域の普及に貢献したい」——こんな風に、体験ベースで語れると一気に説得力が増します。

逆に、「将来有望だから」「稼げそうだから」という動機だけでは響きません。業界の成長性への期待だけでなく、「自分がここで何を成し遂げたいか」を明確にしておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. Web3企業は英語必須ですか?

企業によります。Startale Labsのようなグローバル企業では英語力も重視されますが、JPYC、HashPort、bitFlyerなど日本市場に軸足を置く企業では、日本語中心で業務が完結するポジションも多いです。ただし、技術ドキュメントの多くは英語なので、読解力があるとキャリアの選択肢が広がるのは間違いありません。

Q. リモートワークは多いですか?

多いです。Web3企業の多くがフルリモートまたはハイブリッド勤務を採用しており、柔軟な働き方を取り入れています。地方在住でも応募できる求人が増えているのは、大きなメリットです。

Q. 学歴は関係ありますか?

ほとんどの企業で、学歴はそこまで重視されません。それよりも「何ができるか」「どんな経験を積んできたか」「Web3への理解と熱意があるか」が問われます。実際に、高卒や専門学校卒でも活躍しているエンジニアやBizDevは少なくありません。ポートフォリオやGitHubのアウトプット、コミュニティでの活動実績のほうが評価される業界です。

まとめ

Web3業界は、ステーブルコインの法整備、大企業からの本格参入、万博でのウォレット導入など、2026年に大きな転換期を迎えています。「まだ早い」と思っていた人にとって、今がまさに動き出すタイミングです。

まずは小さな一歩から。ウォレットを作ってみる、業界ニュースを追いかけてみる、カジュアル面談に申し込んでみる。その一歩が、あなたのキャリアを大きく変えるきっかけになるかもしれません。

とはいえ、Web3企業の情報はまだまだ少なく、「自分に合う企業がどこか分からない」「選考対策が不安」と感じる方も多いはず。そんなときは、一人で悩まずプロに相談するのも賢い選択です。

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PlusWeb3 編集部

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