Web3時代の分散型SNS「Lens」、独自L2「Lens Chain」をメインネットとして正式ローンチ

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2025年4月5日、海外の分散型SNSプロジェクト「Lens」が、独自のイーサリアムL2ネットワーク「Lens Chain」をメインネットとして公開した。
プライバシー性と検閲耐性を強化し、Web3時代のSNS基盤として注目を集めている。

目次

Lens Chainが描く新たなSNSのかたち

AaveによるSocialFiプロトコル「Lens」は、分散型SNSを構築できるプロトコルだ。
既存のSNSの、ユーザーのデータが企業側に独占されているという問題を解決するプロトコルとして注目され、2022年にポリゴン上で始動して以来、ユーザーに自己データの管理権を取り戻すことを目指してきた。

その延長線上にある「Lens Chain」は、zkSyncが開発したZKスタックを利用し、EVM互換性を維持しながらゼロ知識証明(※)を採用することで、個人情報の秘匿性とデータの検証可能性を両立している。

さらに、Lens Chainでは、トランザクションのデータをイーサリアム本体には保存せず、「Avail」という外部のデータ保存技術を活用している。この仕組みによって、大量のデータを扱っても処理コストを抑えることができ、同時に、特定の組織による情報の検閲を受けにくくなる。
こうした構造は、ユーザーの発言や表現が一方的に制限されるような従来の中央集権型SNSとは一線を画し、より自由で自律的なネットワークを可能にするものだ。

また、ステーブルコイン「GHO」を手数料用のコインとして統合した点も特筆すべき変化だ。
GHOも利用可能になったことで、ユーザーはETHを保持せずともLensエコシステムを利用可能となり、Web3初心者にとっての参入障壁も下がった。

投稿やプロフィールといったあらゆるソーシャルデータがオンチェーン上に記録され、所有権は完全にユーザーの手にある。
中央の運営企業によって突然データが削除されたり、アカウントが停止されるような旧来のSNSとは根本的に異なる構造が築かれたと言える。

※ゼロ知識証明(ZKP)とは:
ある情報が真実であることを、内容そのものを明かさずに第三者に証明する暗号技術。プライバシー保護において高い有用性がある。

Web3時代のソーシャル基盤となるか

現在、BonsaiやFountain、Orbといった一部のWeb3ソーシャルアプリがすでに「Lens Chain」への移行を進めており、分散型SNSの実用的な土台としての認知が拡がりつつある。
ユーザー数は既に65万人を超えており、これまでに約4,600万ドルの資金を調達したという事実も、プロジェクトへの期待と信頼の高さを裏付けている。

一方で、Web3市場は急速に成長する一方で競争も激化しているため、似た構想を持つプロジェクトとの明確な差別化は求められるだろう。
また、Validium構造におけるオフチェーン処理の信頼性、zk証明のコスト、GHOトークンの流動性確保といった技術的課題も、今後の普及に影響すると考えられる。

とはいえ、個人が情報を所有し、共有するという思想が広がる中では、「Lens Chain」は、Web3時代の新たな標準を提案するものであると言えるだろう。

参考:【Lens Protocol】急成長する分散型SNSを簡単に構築できるプロトコル、その概要と展望を解説!

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