AVILENがキリンHDに生成AI研修を提供 月2,200時間の労働時間削減を達成
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2025年2月19日にAVILENは、キリンホールディングスへ提供した生成AI研修についてのプレスリリースを公開した。研修を実施した結果、わずか数カ月で約2,200時間の労働時間削減を達成したとのことだ。企業DXのさらなる飛躍が期待される。
キリンHD、DX道場に生成AI研修を導入
キリンホールディングスは長期経営構想「KV2027」を掲げ、ICTを軸とした価値創造を推進している。その一環として導入されたのが、人材育成プログラム「DX(※)道場」だ。
この枠組みにおいて2024年に実施されたのが、AVILENによる生成AI研修である。
グループ各社全体で約600名が受講しており、1人あたり合計約10時間にわたって基礎から応用までを集中的に学習した。
研修後には、受講生自身が業務に紐づけたプロンプトを作成し、実務での活用に挑む課題が設定された。報告された活用事例は450件を超え、議事録や提案書の要約など広範囲でAIが力を発揮している。
これらの取り組みにより月間約2,200時間、1人あたり3.6時間の労働時間削減が実現され、従来の業務フローを大きく刷新し得る結果となった。
さらに同社においてはAIを活用した効率化が想定以上に進み、研修後も社内コミュニティでナレッジを共有する仕組みづくりが整えられている。
AVILENとキリンHDの協業が生む今後の可能性
AVILENは2020年設立のAI専門企業で、本社は東京都内にあり、企業向けコンサルティングや研修プログラムの開発を手掛けてきた。一方、キリンホールディングスは1907年創業の総合飲料メーカーで、ビールや清涼飲料水など多角的な事業を国内外で展開している。
今回の研修によってキリンHDは業務効率を高め、今後は応用スキルの習得も視野に入れる見通しだ。両社はICT活用の進化が企業競争力を左右すると見ており、『KV2027』実現に向けた連携が加速する可能性は高い。
今後、研究開発やマーケティング分野での生成AI活用が期待され、新商品の企画や顧客データ分析にもAIが組み込まれる可能性がある。
とりわけ業務プロセスの効率化だけでなく、クリエイティブ分野への応用を目指すことで、新たな価値創造が促進されると見込まれる。
※DX:デジタル技術を活用した業務改革の総称。
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