SEC、BitwiseのXRP現物ETF申請に対するパブリックコメントを募集
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米国証券取引委員会(SEC)は2025年2月18日、Bitwiseが提出したXRPの上場投資信託(ETF)の上場申請について、パブリックコメントを求めることを発表した。この動きは、XRPのETFが承認される可能性を示唆しており、市場の関心を集めている。
本記事では、この申請の背景、詳細、市場の反応、そして今後の展望について解説する。
XRP現物ETF申請、SECの審査プロセスへ
SECがBitwiseのXRP現物ETF(※)申請に対してパブリックコメントを求めることは、XRPのETFが上場される可能性が現実味を帯びてきたことを意味する。
XRPは、リップル社が発行する暗号資産であり、SECは2020年にリップル社を未登録証券の販売で提訴した。この訴訟は、XRPの法的地位に関する議論を引き起こし、SECの現在の見解がETFの承認にどのように影響するかが注目されている。
しかし、最近の裁判所の判断では、XRPが流通市場で販売される際には証券とは見なされないとの見解が示されており、これがETF申請に対する期待感を高めている。BitwiseのXRP現物ETF申請は、Cboe BZX取引所を通じて提出された。
この申請は、SECの19b-4プロセス(※)の一部であり、SECが申請を受理すると、連邦官報に掲載され、その後の承認プロセスが開始される。SECは通常、申請の受理から約15日以内に審査に関する判断を下すが、今回の申請に対するパブリックコメントの募集は、投資家や市場参加者にとって重要なステップとなる。
市場の期待と今後の展望
市場では、XRP現物ETFの承認確率が高まっているとの見方が強い。
予測市場では、2025年内の承認確率が78%とされており、投資家の期待が高まっている。これにより、XRPの価格も上昇傾向にあり、ETFの実現が市場に与える影響が注目されている。もしXRPのETFが承認されれば、機関投資家からの資金流入が期待され、XRPの流動性向上や価格安定につながる可能性がある。
また、他の暗号資産ETFの承認にも影響を与える可能性があり、暗号資産市場全体の活性化に貢献するかもしれない。しかし、SECの判断は依然として不透明であり、今後の動向を注意深く見守る必要がある。
※ETF(上場投資信託): 特定の指数や資産に連動するように設計された投資信託。株式のように証券取引所で取引することができ、少額から分散投資が可能。
※19b-4プロセス: 米国証券取引委員会(SEC)がETFの新規上場を審査する際に用いる手続きの一つ。申請者は19b-4という書類をSECに提出し、SECはこれを審査する。このプロセスには、パブリックコメントの募集や関係機関との協議などが含まれる。
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