米ストラテジー、ビットコイン追加購入のため20億ドルの無利息転換社債発行を計画
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2025年2月18日、ビットコイン投資で知られる米ソフトウェア企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、ビットコイン(BTC)への投資を強化するため、20億ドル規模の無利息転換社債(※)を発行する計画を発表した。この資金はビットコインの追加購入に充てられる予定である。
ストラテジーのビットコイン投資戦略と新たな資金調達計画
ストラテジーは、2020年以降ビットコインを企業の主要資産として積極的に保有している。同社のマイケル・セイラー会長によると、2025年2月17日時点で478,740 BTCを保有し、取得総額は約311億ドル、1BTCあたりの平均取得価格は約65,033ドルとなっている。これまで株式売却や社債発行を通じて資金調達を行い、ビットコインの保有量を増やしてきた。
今回発表された20億ドルの無利息転換社債は、2030年満期で適格機関投資家向けに私募形式で提供される予定である。
この社債は無担保のシニア債として発行され、定期的な利息支払いは発生しない。転換時の決済は現金、同社のクラスA普通株式、またはその組み合わせで行われる計画である。さらに引受先には3億ドルの追加購入オプションも付与される予定だ。
市場の反応と今後の展望
ストラテジーのビットコイン購入戦略は、同社の株価にも影響を与えている。ビットコイン市場の動向に敏感な同社の株式はビットコイン価格の変動に連動しており、過去には大幅な株価上昇を経験している。
2024年11月にはビットコインの価格が急騰し、同社の株価も過去最高値を記録した。
今後ストラテジーはビットコインのさらなる購入を進めると見られ、2025年の市場環境においても積極的な投資姿勢を維持することが期待されている。
ストラテジーの戦略が成功すれば、他の企業にも波及し、ビットコインを資産として採用する動きが加速する可能性がある。そうなれば、市場全体の成熟度が高まり、価格の安定性が向上することも期待される。
しかし、その一方で、企業の財務健全性がビットコイン価格に過度に依存するようになれば、金融市場全体に新たなリスクをもたらす懸念もあると言えるだろう。
ストラテジーの戦略が今後どのように展開されるかが大きく注目される。
※無利息転換社債:利息が支払われない代わりに、発行企業の株式などに転換できる社債
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