韓国 官民共同でAIセンター設立へ GPU確保

韓国政府は2025年2月17日、世界的な人工知能(AI)競争に対応するため、年内に高性能画像処理半導体(GPU)1万個を確保する計画を発表した。国家AIセンター設立に向けての計画だ。
官民共同で国家AIコンピューティングセンターを構築し、AIイノベーションエコシステムの強化を目指す。韓国はグローバルなAI競争において重要な地位を確立することを目指しており、韓国のAI技術水準向上と国際競争力強化に向けた重要な一歩となる。
韓国、AI競争力強化へ大胆な一手
2025年2月17日、韓国政府は国家AIセンター向けに高性能GPUを1万台確保する計画を発表した。この計画は、官民協力によって進められ、AI技術の発展を支えるための重要なステップに位置づけられている。韓国の科学技術情報通信部によると、AIコンピューティングは国家の中核的なインフラであり、先端半導体を基盤とした技術が求められている。
特に、AIの競争が激化する中で、韓国はこの分野での遅れを取り戻す必要があると強調されている。
大統領権限を代行する崔相穆氏は、「AI業界を巡る競争が激化しており、競争環境は企業間の戦いから国家間のイノベーションエコシステムによる本格的な競争へと移行しつつある」と述べ、官民協力の重要性を強調した。この発言から、韓国政府がAI技術を国家戦略の中核に位置付けていることが読み取れる。
官民一体で推進する国家AIプロジェクト
特別目的会社(SPC)を設立し、官民の出資比率を51%対49%とする形で進められる。政府は、最大2兆ウォン(約2,000億円)を投じて、1エクサフロップス以上の計算能力を持つAIコンピューティングセンターを構築することを目指している。これにより、国内外の企業コンソーシアムが参加し、技術評価や金融審査を経て選定される予定だ。
注目すべきは、このプロジェクトが単なるインフラ整備にとどまらない点だ。国産AI半導体の活性化やグローバル協力、政府主導のR&D協業なども含まれており、韓国のAIエコシステム全体の底上げを図る包括的な取り組みとなっている。
韓国政府は、AIコンピューティングセンターのサービスを2025年中に開始することを目指している。初期段階では先端GPUを導入し、徐々に国産AI半導体の割合を増やしていく方針である。
さらに政府は、電力系統への影響評価を迅速に行い、AI分野の国家戦略技術指定による税制支援を行うことで、AIコンピューティングインフラの整備を進める考えだ。これにより、非首都圏における地域発展も視野に入れた取り組みが進められる見込みだ。
韓国の国家AIセンター向けGPU確保計画は、AI技術の発展を促進し、国際的な競争力を高めるための重要な施策である。政府は、AIコンピューティングの基盤を強化することで、韓国がAI分野でのリーダーシップを確立することを目指している。
韓国の動きは、世界的なAI開発競争の中で、各国が国家レベルでの取り組みを加速させていることを示している。日本を含む他国も、この動向を注視し、自国のAI戦略を再考する必要があるだろう。AI技術が国家の競争力を左右する時代において、韓国の挑戦がどのような結果をもたらすか、今後の展開が注目されている。
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