RWA特化のPlumeとMercado Bitcoinが連携、62億円規模のブラジル証券をトークン化へ
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2025年2月12日、RWAトークン化を推進するPlume Networkと、ラテンアメリカ最大の暗号資産取引所Mercado Bitcoinが提携を発表した。この提携で約62億円(4,000万ドル)規模のブラジル証券をトークン化する計画が進められる。対象資産は資産担保証券、消費者信用、企業債務、売掛金で、デジタル資産市場の拡大が期待される。
※RWAのトークン化:実世界の資産をブロックチェーン上でデジタル化し、取引可能にする技術。不動産、株式、債券、貴金属などが代表例。
RWA市場の拡大とブラジルにおける戦略的提携
トークン化RWA市場は近年急速に拡大しており、過去12カ月間で市場規模が約2倍に成長したとされている。RWAトークン化は、伝統的な金融システムとブロックチェーン技術を融合させる分野として注目を集めている。
ブラジルは経済規模が大きく、デジタル決済の普及が進んでいることから、トークン化RWA市場の成長において重要な地域と見なされている。PlumeとMercado Bitcoinの提携は、この市場において資産の流動性を高め、投資家に新たな選択肢を提供する狙いがある。
Plumeは、RWAのトークン化に特化したモジュラー型のL1ブロックチェーンを提供する企業であり、同ネットワークはイーサリアム互換性を持つ。これまでにHaun VenturesやGalaxy Venturesなどの主要投資家から資金調達を行い、すでに180以上のプロジェクトが同ネットワーク上で開発されている。
一方、Mercado Bitcoinは400万人以上のユーザーを抱えるラテンアメリカ最大の暗号資産取引所であり、ブラジル市場におけるデジタル資産の普及を牽引してきた。
この提携を通じて、同社はPlume Networkのインフラを活用し、ブラジルの資産をトークン化してグローバルな投資家に提供することを目指している。
グローバル資本との接続と市場への影響
今回の提携により、ブラジルの証券市場に新たな投資機会が生まれる可能性がある。
トークン化された資産は、従来の金融市場ではアクセスが難しかった投資家にも開放され、流動性の向上が期待される。特に、企業債務や売掛金のトークン化は、中小企業にとって資金調達手段の多様化につながると考えられる。
グローバルな資本市場と新興市場を結びつけることは、金融包摂の観点からも重要だ。デジタル資産として取引されることで、より多くの投資家がブラジル市場に参入しやすくなる。PlumeとMercado Bitcoinの連携は、こうした市場の課題に対する解決策のひとつとなる可能性がある。
また、政府債券のトークン化が進むことで、ブラジル政府にとっても資金調達の選択肢が広がると期待されている。トークン化市場の成長が続けば、他国でも同様の動きが加速することが予想される。
今回の提携が、今後のトークン化市場の発展にどのような影響を与えるのか、引き続き注目される。
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