オーストラリアのHarrison.ai、AI医療診断ソフト開発で約170億円を調達

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オーストラリアのスタートアップ、Harrison.aiが、AIを活用した医療診断ソフトの開発において、約170億円(1億1200万ドル)の資金調達を実施した。
この資金調達は、香港の富豪である李嘉誠氏が支援するベンチャーキャピタル「Horizons Ventures」などが共同で主導している。Harrison.aiは、調達した資金を米国市場への進出と製品ラインナップの拡充に充てる予定だ。 

目次

Harrison.aiの概要と資金調達の詳細

Harrison.aiは、2018年にベトナム生まれの兄弟、エンガス・トラン氏とディミトリー・トラン氏によって共同設立された、シドニーに本社を構える医療テクノロジー企業である。

同社は、X線やCTスキャンの画像を解析し、疾患の兆候をより正確かつ迅速に検出するAIツールを開発している。これらのAIツールは現在、オーストラリア、英国、香港を含む1000以上の医療施設で使用されている。

今回の資金調達は、シリーズCラウンド(※)として実施され、調達額は約1億1200万ドル(約170億円)に上る。このラウンドは、香港の富豪である李嘉誠氏が支援するベンチャーキャピタル「Horizons Ventures」が共同で主導し、オーストラリアの年金基金「Aware Super」や「ECPアセットマネジメント」、さらに「Blackbird Ventures」なども参加している。これにより、Harrison.aiの累計調達額は2億4000万ドル(約370億円)を超えた。 

資金調達により、Harrison.aiは米国市場への進出と製品ラインナップの拡充を計画している。CEOのエンガス・トラン氏は、「公平で効果的な医療への需要が高まる中、診断を強化し、医療へのアクセスの格差を解消するためのAIツールが求められている」と述べている。

シリーズCラウンド:スタートアップ企業が成長段階で行う3回目の大規模な資金調達フェーズを指す。主に事業拡大や市場進出を目的として行われる。

技術の特徴と今後の展望

Harrison.aiのAI技術の最大の利点は、医療画像を解析し、疾患の早期発見を支援するものである。具体的には、X線やCTスキャンの画像をAIで解析し、疾患の兆候を迅速かつ正確に検出することが可能だ。

同社のAIツールは、オーストラリア、英国、香港を含む1000以上の医療施設で導入されており、医療現場での診断精度の向上に寄与している。 

しかし、このAI技術の導入にはいくつかの課題も存在する。

医療データのプライバシーやセキュリティの問題は、特に重要な懸念事項である。AIが誤った診断を下すリスクも無視できず、医療従事者との連携が不可欠だ。

また、米国市場への進出には、現地の規制や競争環境に適応する必要があり、これが成功の障害となる可能性もある。技術の進化が速い医療分野において、競合他社との差別化を図ることも容易ではないだろう。

Harrison.aiは、今後の展望として米国市場への進出を計画しているが、これは同社にとって大きな挑戦である。米国は医療テクノロジーの先進国であり、競争が激しい市場であるため、成功には戦略的なアプローチが求められる。

今後、Harrison.aiがどのように医療テクノロジー分野での地位を確立していくのか、また、Harrison.aiが提供する技術が医療現場での課題解決へどのように貢献するのか、注目が集まるだろう。

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