テザーが2024年に約2兆円の純利益
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2025年1月31日、テザー(Tether)は2024年の純利益が約130億ドル(約2兆円)に達したことを報告した。具体的な内訳は約70億ドルが米国債とレポ取引から、50億ドルがビットコインと金の評価益からのもので、残りの10億ドルはその他の投資からの利益となる。
利益の理由
この利益は主に米国債とレポ取引からの収益、ならびにビットコインと金の未実現評価益によって支えられている。
デジタル資産の採用が進む中で、テザーが保有する米国債の額が過去最高の945億ドルに達したことや、ビットコインの保有量が約84,000BTCに増加したことに起因している。
市場への影響
テザーの成功は同社が発行するステーブルコインUSDTの市場での支配力を強化し、暗号資産市場における重要なプレーヤーとしての地位を確立する要因となっている。USDTは暗号資産取引の80%以上に関与しているとされ、テザーはその発行を通じて安定した収益を上げている。
メリット・デメリット
テザーが2024年に約2兆円の純利益を計上したことは、ステーブルコイン市場の成熟と安定性を示す重要な指標だ。
特に、米国債とレポ取引による収益が約70億ドルに達しており、テザーが伝統的な金融市場においても確固たるポジションを築いていることが分かる。
これにより、USDTの信頼性が向上し、投資家や企業が安心して利用できる環境が整いつつあると言える。
また、暗号資産市場における影響力の拡大は、テザーの成長だけでなく、業界全体の発展を促す要因となる可能性が高い。
一方で、テザーの利益構造にはリスクも内在している。USDTは暗号資産市場の取引の80%以上に関与しており、市場の流動性が同社に依存する度合いが高まっている。
この中央集権的な支配力は、システミックリスクを増大させる要因になり得る。加えて、米国債への依存度が高まることで、米国の金融政策や金利変動の影響を大きく受けることになる。
さらに、テザーの準備金や監査体制に対する懸念は依然として残っており、規制当局の対応次第では経営の透明性が厳しく問われることになるだろう。
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