コインチェックがETHステーキングを開始 暗号資産を持っているだけで収益が得られるサービス
大手暗号資産企業が、新しいサービスの提供を発表した。
2025年1月31日、国内大手取引所コインチェックが開始した「Coincheck ステーキング」は、暗号資産のイーサリアム(ETH)保有者が、特別な手続きなしで収益を得られる新たなサービスだ。国内暗号資産取引所業界もそれぞれ独自のサービスを提供しており、各社の差別化によって投資方法も多様になっている。
自動化がもたらす暗号資産投資の進化
従来の暗号資産投資では、価格変動による売買差益を得ることが主な収益源で、価格変動が激しく投機的な側面があった。しかし、コインチェックが導入したETHステーキングは、ETHを保有しているだけで最大年率1.9%の収益を得られる仕組みだ。
設定方法も簡単で、コインチェックの取引口座でETHを保有しているだけで、自動的にステーキング報酬の対象となる。
初回の報酬は2025年3月5日に付与され、その後は28日ごとの水曜日に定期的な報酬付与が予定されている。なお、報酬を受け取りたくない場合は、ウェブサイトやアプリから報酬受け取り拒否の設定が可能である。
ステーキングサービスでは、従来のステーキングサービスでは一般的だった資産のロック期間が設定されておらず、ユーザーは通常通り資産の売買や送金を行うことが可能となっている。
暗号資産には高リスクなイメージがついていたが、今回、持っているだけで収益を得られる仕組みを導入したことで、暗号資産投資の敷居が大きく下がる可能性がある。
ETHプロトコルから得られる最大約2.7%の報酬率のうち、年率最大1.9%がユーザーに還元される仕組みは、ギャンブル的な要素のない安定的な収益機会だ。
ただし、サービス開始直後は段階的にステーキング対象となるETHを増やしていく方針であり、当初の収益率は上記の数値を下回ることが予想される。
詳しくは、以下のコインチェック公式のページから確認できる。
加速する取引所間の競争と市場の成熟化
コインチェックの新サービス導入以外にも、国内の業界全体で安定的な投資機会を提供する動きがある。ビットフライヤーは2025年初頭からETHステーキングサービスの提供を発表しており、メルコインはETH保有者向けのポイント付与プログラムを開始している。
さらに、ビットバンクやザイフもビットコインステーキングのプロジェクト発足を表明するなど、各社が独自の戦略でサービスの拡充を進めている。
各社の競争が活発化することによって、ユーザーにとって選択肢が拡大し、サービスが質的に向上することも期待できる。特に、複利での資産運用が可能な点や、獲得した報酬を再投資できる仕組みは、より効率的な資産形成の機会を提供している。
まとめ
コインチェックのETHステーキングサービス開始は、国内暗号資産取引所業界における動向を色濃く反映している。手続きの簡素化と運用の自由度向上は、より多くの投資家の参入を促すだろう。
今後、各社のサービス競争が一層激化することで、ユーザー還元の拡大や対象資産の多様化が進むことが予想される。2025年以降、暗号資産投資の形態がさらに多様化していく中で、ステーキングサービスは重要な選択肢の一つとして定着していくものと考えられる。
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