RPA導入、大企業で進むも中小企業は課題山積 スターティアレイズ調査から見る導入現状と今後の展望
スターティアホールディングスの子会社であるスターティアレイズが、国内企業を対象に実施したRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入に関するアンケート調査の結果を発表した。
本調査は、デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、企業がどのようにRPAを導入し、活用しているのかを把握することを目的としている。
調査では2024年11月22日から12月14日の期間で13,201人の企業勤務者から回答を得られた。そのうち、RPAを実際に利用している507名の回答をもとに詳細な分析が行われた。
企業規模で異なるRPA導入状況と導入前の課題
調査結果によると、国内企業全体のRPA導入率は13.04%にとどまる一方、大企業では27.69%と高い導入率を示し、中小企業の8.51%と大きな差があることがわかった。これにより、RPA導入が大企業を中心に進んでいる現状が浮き彫りになった。
導入前の課題としては、「手作業による業務が多い」が227票、「手作業によるミスが多い」が212票と、業務効率化へのニーズが高いことがうかがえる。
RPA導入時に重視する点としては、「操作性が簡単」が197票で最多となり、次いで「低価格・予算内」が175票と、導入のしやすさとコストパフォーマンスが重視されていることがわかった。
導入後の満足度は73.4%と非常に高く、RPA導入が企業の業務効率化に貢献していることが示唆される。一方で、不満を感じている企業は3%未満とごくわずかであり、導入効果は概ね良好であるといえるだろう。
RPA活用事例と導入後の課題
RPA導入後の具体的な活用事例としては、「データ分析」が187票でトップであり、次いで「データ入力・転記」が160票、「プロジェクト管理」「財務・会計」がそれぞれ147票と続いた。これらの結果から、RPAがバックオフィス業務だけでなく、データ分析やプロジェクト管理といったより戦略的な業務にも活用されていることがわかる。
一方、課題としては「ロボを作成できる人が限られている」という点が最も多く指摘された。また、「横展開が難しい」「効果測定ができない」といった課題も挙げられており、RPA導入後の運用における課題が浮き彫りになっている。これらの課題を解決できれば、RPAのさらなる活用が可能となり、より効果的な業務効率化が行えるようだろう。
RPA市場の成長と今後の展望
RPA市場は、今後も成長が期待される分野である。
業務効率化や人手不足解消のニーズが高まる中で、RPAの重要性はますます高まるだろう。特に中小企業では、導入コストや運用面での課題を克服することで、よりRPA導入が進む可能性がある。
また、AI(人工知能)との連携が進むことで、RPAの自動化範囲は拡大し、より高度な業務への適用が期待される。このような技術進歩は、RPAの市場価値を一層高めるだろう。
スターティアレイズの調査結果は、RPA導入が着実に進行しており、その効果も期待できることを示している。今後は、導入企業の課題解決をサポートするベンダーの役割が重要になるだろう。中小企業へのRPA導入を支援する取り組みが求められ、RPAの進化がDX推進の重要な要素として注目を集め続けると考えられる。
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