コインベース、ビットコインを担保としたローンサービスを米国で提供開始 BTCを売らずに最大10万ドル(約1550万円)借入可能
コインベースは2025年1月16日、ビットコイン(BTC)を担保に最大10万ドル(約1550万円)のUSDCステーブルコインを借り入れることができるオンチェーンローンサービスを開始した。このサービスは、イーサリアムのレイヤー2ネットワークBase上で動作する分散型貸付プロトコルMorphoを通じて提供される。現在ニューヨークを除く米国で利用可能であり、将来的にほかの市場への展開も計画されている。
「伝統金融のシンプルさ」と「再先端技術 DeFi」の融合で、再挑戦は成功するか?
同社は、以前にもビットコイン担保ローンサービス「Borrow」を提供したが、需要の低迷と規制のハードルが一因となり、2023年7月にサービスを終了している。特に当時は、SEC(証券取引委員会)からの監視が強化される中で、金融サービスの提供に対する不安が高まっていた。
今回新たに再挑戦する新サービスについて、コインベースのプロダクト担当副社長マックス・ブランズバーグ氏は「フロントエンドは伝統金融、バックエンドはDeFi」と説明している。
顧客が担保にするビットコインは、コインベースラップドビットコイン(cbBTC)に変換され、Morphoに転送される。完全にオンチェーンで運営することにより、高い透明性と、1分以内にUSDCが受け取り可能という迅速な取引を実現する。
ローンには最低担保率133%の過剰担保が必要となる。また、金利は市場状況に基づいてMorphoが自動的に決定し、9%から20%の範囲で数秒ごとに変動する仕組みだ。DeFiの利点を取り入れた柔軟な金利設定が可能であり、競争力のあるサービスを提供することができる。
返済スケジュールは柔軟で、最低支払額や期日は設定されていない。これにより、ユーザーは自分のペースで返済を行うことができるが、清算を避けるために健全なローン・トゥ・バリュー(LTV)比率を維持する必要がある。
https://www.coinbase.com/blog/now-get-a-USDC-loan-without-selling-your-bitcoin
清算リスクには注意が必要
新サービス利用において、金利変動に加えて特に注意したいのが、もしローン残高が担保の市場価値の86%に達すると担保は清算されるという点だ。このリスクを避けるため、ユーザーは市場の変動に注意を払う必要がある。
今回の新サービスは、資金調達の新たな手段を提供し、より多くのユーザーがDeFiプロトコルを利用するきっかけとなりうるが、利用する際には慎重な判断が求められるだろう。
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