ドバイ発、未来型不動産「ブロックチェーン完全統合タワー」
Web3企業向けの約14,000㎡に及ぶ大規模施設が、2027年にドバイで誕生する予定だ。スマートコントラクトによる施設運営やブロックチェーンベースの決済システムを実装し、企業のWeb3ビジネス展開を全面的に支援することが期待される。
ブロックチェーン技術を全面採用、不動産開発の新時代へ
2025年1月15日、ドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター(DMCC)とREIT Developmentは、ドバイのジュメイラ・レイクス・タワーズ(JLT)地区に、世界初のブロックチェーン技術を全面採用したWeb3専用の17階建てタワーを建設する計画を発表した。このタワーは、2027年第1四半期の完成を目指している。
本プロジェクトは、土地購入から施設運営に至るまで、すべての取引がブロックチェーン上で記録・管理される。
DMCCのAhmed Bin Sulayem会長は、「このクリプト(暗号資産)タワーは、ブロックチェーン、Web3、不動産が交差する先駆的な開発プロジェクトだ」と述べ、不動産開発における新時代の幕開けを強調した。
最新技術を備えた施設で世界のWeb3企業を誘致
施設の総賃貸面積は約14,000㎡に達し、9フロアがWeb3企業向けのオフィスとして利用される。さらに、3フロアはブロックチェーン関連の支援業者や投資業者向けに提供され、1フロアはAI開発専用スペースとなる見込みである。施設内には、930㎡の屋内イベントスペース、325㎡の屋外イベントエリア、そして465㎡の大型金庫室も設置される予定だ。
注目すべきは、施設全体に実装される先進的なテクノロジーインフラである。施設では、ブロックチェーン技術を基盤とした契約内容を自動的に執行するプログラム、スマートコントラクトが全面的に利用され、高い透明性と安全な取引が実現される見込みだ。
さらに、ブロックチェーン上での投票による入居者の意思決定システムや、ブロックチェーンベースの決済システムなど、Web3技術を実務レベルで活用する環境が整備される。
REIT DevelopmentのBrenda Stratton広報部長は、「すべての支出をオンチェーン(ブロックチェーン上)で管理し、業界における新たな透明性の基準を確立する」と述べた。
Web3イノベーションの未来
このプロジェクトは、すでに600社以上のブロックチェーン関連企業が集積するDMCCのエコシステムをさらに強化するものだ。施設内には、NFTアートギャラリーや高級車ディーラーも併設されており、Web3企業の事業展開を多角的に支援する環境が整備される。
施設の完成によって、ドバイは中東におけるWeb3イノベーションのハブとしての地位を一層強化することを目指している。土地取得に1,650万ディルハム(約450万ドル)を投じたこのプロジェクトは、UAEのブロックチェーン戦略における重要な一歩となるだろう。
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