Web3技術の未来を切り開く、Gincoが提供するWeb3を社会実装に導くサービス開発
Web3技術を活用した多岐に渡るサービスを提供する株式会社Ginco(以下、Ginco)は、企業のWeb3事業を支援する総合ディベロッパーとして注目されています。
2017年の設立以来、暗号資産やNFT、セキュリティトークンなど、幅広いデジタルアセットに対応したインフラを構築してきました。その中でも、エンタープライズ品質を追求した「Ginco Enterprise Wallet」は、国内最多の62種類の通貨に対応し、暗号資産取引所や金融機関の事業成長をサポートしています。本記事では、Gincoが提供するサービス詳細の解説とともに考察します。
Web3のプロフェッショナル集団、Ginco
Gincoは、「経済のめぐりを変えていく」というミッションのもと、ブロックチェーン技術を活用して企業のWeb3事業を支援するWeb3 Development Companyです。
2017年の設立以来、Web3業界における総合ディベロッパーとして、ブロックチェーン技術を迅速かつ安全に、コストパフォーマンスを最大限に引き出すためのインフラを提供しています。
主な事業として、Web3サービス開発を支援するAPI&SDKサービス「Web3 Cloud」、業務用暗号資産ウォレットを軸とした「Web3 SaaS」、さらにコンサルティングなどの専門的なサービスを展開しています。加えて、個人向けモバイルウォレットアプリ「Ginco」の提供を通じ、Web3技術の社会実装を多方面から推進しています。
エンタープライズ水準のサービス品質
Gincoは、暗号資産交換業を含むWeb3企業向けのインフラ提供を長年手掛けてきた実績を通じて、業界が直面する課題を深く把握し、それを解決するための豊富なノウハウを蓄積しています。この経験と知識を活かし、セキュリティの確保、システムの安定稼働、そして充実したサポート体制など、エンタープライズレベルの高品質なサービスを提供しています。
マルチアセット&マルチブロックチェーン
暗号資産、NFT、セキュリティトークンなど、多岐にわたるデジタルアセットを幅広くサポートしています。さらに、パブリックチェーンからプライベートチェーンまで、国内で最多のブロックチェーンプロトコルに対応し、顧客のユースケースに最適化されたインフラを提供できる体制を整えています。
要件定義からノード運用まで広くサポート
Gincoは創業以来、ウォレットやノードなど、ブロックチェーンの中核を担う技術をすべて自社で開発しています。この取り組みによって、ブロックチェーン活用に関する豊富な技術資産を蓄積しています。その結果、顧客のユースケースに応じて、それぞれの課題に最適な解決策を柔軟に提案することが可能となっています。
Ginco支援する多岐に渡るWeb3事業領域
Gincoの事業領域は、暗号資産取引所、金融機関、NFT、セキュリティトークンなど幅広くサポートしています。
ここでは、代表的なサービスを3つご紹介します。
暗号資産取引所
暗号資産取引所は、新しい通貨を追加し、ユーザーの利用範囲を広げることが業績向上に直結するとされています。しかし、新規通貨の対応には毎回新しいウォレットの開発が必要となり、そのたびに運用の業務フローが複雑化する課題が生じます。
Gincoが提供するエンタープライズ品質の業務用ウォレットを活用することで、自社の開発リソースを割くことなく迅速に通貨の追加を実現できます。また、SaaS型の統一されたシステムを導入することで、運用プロセスを簡素化し、長期的に効率的なオペレーションを維持することが可能です。
金融機関
インターネット上で価値や資産の流動性を飛躍的に向上させるブロックチェーン技術は、金融業界において欠かせない存在となりつつあります。この技術は、暗号資産関連ビジネスだけでなく、為替や決済、地域通貨、セキュリティトークン、CBDC(中央銀行デジタル通貨)、ステーブルコイン、国際送金など、金融機関が関与する幅広い分野で導入が検討され、実用化が加速しています。
Gincoは、みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズと連携し、セキュリティトークンの実証実験に参加しています。この共同プロジェクトを通じて、新たな金融サービスの可能性を探求し、技術と実務の両面での発展を目指しています。
NFT
NFT領域においては、企画アドバイザリー、ブロックチェーン選定支援、業務用ウォレット提供、カスタム開発・OEM提供、提供ノード管理、ID連携など幅広くサポートしています。
株式会社MIXIが展開するスポーツ特化型NFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS」において、Gincoはインフラとして重要な役割を担っています。このプロジェクトでは、NFTウォレット機能の提供に加え、Flowブロックチェーンに対応したノード機能を活用して、スムーズな運用を実現しています。
アート分野に特化した小口投資プラットフォーム「ANDART」を運営する株式会社ANDARTと共同で取り組みを進めています。Gincoは、NFT作品の展示や売買が可能なオンラインスペース「ANDART Showcase」の開発を支援し、アート市場における新たな価値創造に寄与しています。
国内導入実績No.1の業務用暗号資産ウォレット、「Ginco Enterprise Wallet」
Enterprise Walletは、暗号資産取引所や関連事業者が直面する資産管理の煩雑さを解消し、事業拡大をサポートする業務用パッケージソフトウェアです。不正防止機能や承認システムなどの高度なセキュリティ機能を備えるとともに、複数通貨への迅速な対応を一つのソリューションで実現します。さらに、API連携や柔軟なカスタマイズを通じて、顧客ごとの異なる運用環境にもスムーズに導入可能です。
高度な秘密鍵セキュリティ
秘密鍵は、HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)と専用の署名用端末に分散して管理されており、ハッキングによる流出を防ぎます。署名用端末は完全オフラインで保管され、生体認証によるアクセス制限が施されているため、ユーザーの資産を高い安全性で保護します。
業務効率を追求した操作性
秘密鍵を利用した資産管理業務は、署名専用ソフトウェアと操作性の高いオペレーション用ダッシュボードによって、オフライン環境で簡単に行うことができます。これにより、煩雑なデバイス間の有線接続やデータ出力作業が不要になります。また、エンジニアのサポートがなくても、新規ウォレットの作成や担当者権限の変更を簡単に行うことが可能です。
手厚いサポート体制
国内規制への対応や新規通貨の追加、プロトコル選定時の技術調査、さらにはハードフォーク対応など、暗号資産事業者が抱える多岐にわたる課題に対応しておりビジネスの成長を全面的に支援します。
「Ginco Enterprise Wallet」対応暗号資産数が60種類以上に!
2024年9月には、Ginco Enterprise Walletは、新たに暗号資産OSHI、BORA、MASKの3種類の通貨に対応を拡大しました。対応可能な通貨は全62種類となり、国内で最も多くの通貨に対応する業務用暗号資産ウォレットとしての地位をさらに強固なものとしています。
導入実績No.1を誇るGinco Enterprise Walletは、暗号資産取引所の事業成長を支えるため、資産管理における高いセキュリティと業務効率の向上を実現しています。また、スピーディな通貨追加を可能にする機能を備え、取引所のビジネス展開を力強く後押ししています。
今回の対応拡大により、Ginco Enterprise Walletを利用するお客様は、新たな3通貨をホットウォレットおよびコールドウォレットで安全かつ効率的に管理できるようになります。
オールインワンのクラウドプラットフォーム、「Web3 Cloud」
Ginco Web3Cloudは、Web3サービス開発に欠かせないWallet, Node, Indexerの機能を垂直統合したクラウド型インフラサービスです。このサービスにより、シンプルかつ迅速な導入が可能になり、優れたユーザー体験と高度なセキュリティを両立した魅力的なWeb3サービスを構築できます。
Web3サービス開発に必要なシステムを一貫して提供し、エンタープライズクラスの高品質なサービスを実現します。多様なデジタルアセットやマルチチェーン対応により、さまざまな業務や規制要件に適応したプロダクトやサービスの開発をスムーズに進めることが可能です。
- Non-custodial Wallet Service
ユーザー自身が端末内で秘密鍵を管理する仕組みであるノンカストディアルウォレットを、アプリケーションやブラウザベースのサービスに簡単に統合できるSDKを提供しています。このサービスにより、セキュリティを高めながら柔軟なウォレット機能を迅速に導入できます。
- Hot Wallet Service
安全性の高い環境で鍵を管理するためのAPI群と環境構築のサポートを提供します。この仕組みにより、アプリケーションサーバー内にウォレットを構築可能で、APIを活用して効率的かつ迅速に費用対効果の高いシステムを構築することができます。
- Indexer API Service
トランザクション通知、取引履歴の取得、所有するトークンやNFT情報の取得といった機能を実現するAPIを提供しています。このサービスは複数のブロックチェーンに対応しており、サーバー側でウォレットの状況を一元管理できる環境を構築します。
- Node Service
冗長化されたブロックチェーン環境による高可用性のノードホスティングと、低レイテンシを実現したノードAPIを提供します。このサービスにより、ノード運用や保守にかかる工数を削減し、開発リソースをコアサービスの構築に集中させることが可能になります。
今後の展望
Gincoは、暗号資産やNFTをはじめとするWeb3技術を活用し、新たな価値創造を実現しています。これらの取り組みを通じて、今後どのようなブロックチェーン技術の進化と社会実装が期待できるのかを、以下で考察します。
Web3技術を活用した金融インフラの進化とグローバル決済の効率化
Web3技術の進展により、特に金融業界では新たなインフラが構築されることが予想されます。たとえば、CBDC(中央銀行デジタル通貨)やステーブルコインを活用した国際送金システムは、従来の銀行ネットワークを通じた送金プロセスよりも効率的で透明性が高い仕組みを提供します。現在、国際送金では高額な手数料や時間の遅延が課題となっていますが、これらの新しい金融商品を基盤としたWeb3技術がこれらの課題を解決します。
Gincoが提供するマルチアセット対応のインフラは、こうした動向に不可欠な基盤として注目されます。たとえば、複数の国で異なるCBDCを相互運用可能にするためのノードサービスや、リアルタイムでデータを同期・管理できるAPIサービスがその一例です。この仕組みによって、金融機関はスムーズな決済や送金の提供が可能になり、消費者はより便利でコスト効率の良い金融サービスを享受できるでしょう。また、地域通貨やクロスボーダー決済の分野でも、Web3技術の導入が進むことで、国際経済のさらなる統合が期待されます。
NFTの多様なユースケース拡大による社会的影響
NFTは、現在アートやゲーム分野での活用が中心となっていますが、将来的にはその適用範囲が大幅に拡大すると予想されます。特に、契約管理やライセンス発行、さらには教育分野での資格証明や業務記録の管理においても、NFTの技術が価値を発揮することが期待されます。従来紙ベースで管理されていた情報や契約がデジタル化され、不正の防止や業務の効率化が実現します。
Gincoの実績である「DAZN MOMENTS」や「ANDART Showcase」は、こうした新しいユースケースの先駆けといえます。スポーツやアートにおけるNFTの活用は、デジタルエコシステムを広げ、消費者との新しい接点を生み出しています。さらに、不動産取引での所有権証明や、企業が発行するライセンス管理のデジタル化といった分野にも応用されることが期待されます。たとえば、不動産取引では土地や建物の所有権をNFT化し、ブロックチェーン上で管理することで、権利移転の透明性と信頼性を大幅に向上させることができます。このように、NFT技術は多分野での導入が進むことで、私たちの生活を根本から変革する可能性を秘めています。
関連リンク
▼株式会社Ginco 公式HP
https://www.ginco.co.jp/
▼「Ginco Enterprise Wallet」サービスページ
https://www.ginco.com/ja/enterprise-wallet
▼「Ginco Enterprise Wallet」プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000031033.html
▼「Web3 Cloud」サービスページ
https://web3cloud.ginco.co.jp/
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