3分で読める「合同会社型DAOが4月22日から設立可能」ってなにが起きてるの?
日本において法人の新たな形態として注目を集めている「合同会社型DAO」は、2024年4月22日より設立が可能となります。この新たな法人形態は、分散型自律組織(DAO)の特徴を法人格として認め、従来のビジネスモデルに革命をもたらす可能性を秘めています。本記事では、合同会社型DAOの概要と、その意義について掘り下げていきます。
1. 合同会社型DAOとは?
合同会社型DAOは、日本の会社法を基にした合同会社の枠組みを使用しつつ、DAOの運営構造を取り入れた新しい法人形態です。この形態では、社員権をNFT化することで、従来の会社形態にはない柔軟な組織運営と透明性の高い意思決定プロセスを実現します。(自民党のPR:https://www.jimin.jp/news/policy/207470.html)
2. 法改正の背景と意義
この法人形態の導入背景には、従来の法体系では対応しきれない新しいビジネスモデルやコミュニティ活動への法的な枠組みを提供することがあります。金融庁によると、これによりDAOが法的保護を受け、より多くの投資や活動が日本で展開可能になります 。
過去だと、株式会社型でDAO運営をしている企業の場合、株式(エクイティ)とトークンの両方を対価として資金調達を受ける形が日本では多く見られており、試行錯誤の末今回の形になったのだと思います。(ファイナンスに興味のある方はこちらもおすすめです。)
3. DAO法とは?
DAO法は、具体的には新しい法律ではなく、既存の金融商品取引法や会社法に対する改正及び新たな法解釈を含んでいます。これにより、DAOの社員権をNFTとして扱うことが可能になり、金融商品取引法の一部適用除外や、新たな合同会社の設立基準が設けられました。
4. 期待される影響
合同会社型DAOの導入により、企業や投資家は新しい形態の企業を設立し、分散型のガバナンスモデルを採用することが可能となります。これにより、スマートコントラクトを利用した自動化された運営や、参加者の匿名性を保ちつつも法的保護を享受できるようになることが期待されています。
5. 今後の展望
合同会社型DAOは、金融、エンターテインメント、公共サービスなど様々な分野での活用が期待されています。また、日本がこのような先進的な法制度を整備することで、国内外の多くの起業家や企業が新しい形態の組織運営に挑戦する機会を得ることができます。
この新しい法人形態の導入は、web3技術の実用化と法制度の融合の良例であり、今後のビジネスランドスケープ形成において重要な役割を果たすことが期待されます。
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