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Slash App公開 ステーブルコイン決済カードの申込を開放

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シンガポールに本社を置くSlash Visionは、ステーブルコインの管理とカード決済を統合した「Slash App」を正式リリースした。
日本国内で利用できる「Slash Card」の事前登録制も終了し、アプリから直接申し込めるようになった。

Slash Cardの一般申込開始、免許証での本人確認にも対応

Slash Visionは2026年10月15日、セルフカストディウォレット(※)と「Slash Card」の申込・決済管理機能を統合したスマートフォン向けアプリ「Slash App」を公開した。
iOSとAndroidに対応し、開発・運営はSlash Vision Japanが担う。

Slash Cardは、ステーブルコインによる日本国内でのカード決済を可能にするクレジットカードだ。
Slash Vision、オリエントコーポレーション、アイキタスの3社が提携して運用し、2026年4月20日に発行を開始した。
これまでは事前登録制だったが、アプリの公開に伴い一般申込を受け付ける。

アプリには、従来のWeb版で利用できたステーブルコインの保管・送受金、ウォレット管理、カード申込、決済履歴の確認機能を集約した。
新たに運転免許証を使った本人確認に対応し、マイナンバーカードを持たない人にも申込対象を広げた。
顔認証と指紋認証によるログインも導入し、PIN入力などの操作を簡略化する。

さらに友達紹介プログラムを開始。紹介された人が初回決済を完了すると、紹介者に1人当たり10ドル相当を付与する。
紹介人数に上限はなく、当月のカード利用額が500ドル以上なら、月10人を上限に紹介報酬が1人当たり計20ドル相当となる。

今後はVirtual・Normal・Premiumの3段階のカードランク制度も導入する計画だ。
サブスクリプション加入やレンディング額などに応じてポイントを付与し、Premiumでは最大1.5%のキャッシュバックを予定する。
特典内容や数値は今後変更される可能性がある。

※セルフカストディウォレット:暗号資産などを管理するための秘密鍵を、運営事業者ではなく利用者自身が管理する形式のウォレット。資産管理の自由度が高い一方、秘密鍵や復元情報を紛失すると資産にアクセスできなくなるおそれがある。

決済の利用拡大に期待、特典設計と安全性が焦点

今回の一般公開は、ステーブルコインを投資や保管の対象だけでなく、日々の支払いに使う手段として広げる一歩となりそうだ。
資産の管理から決済履歴の確認までを一つのアプリで完結できれば、複数のサービスを使い分ける負担が減り、初めて利用する人にも導入しやすくなる。

特に本人確認書類の選択肢が増えた意義は大きい。従来のマイナンバーカード限定という条件が緩和され、利用の入口が広がった。
一方、申込可能になったことと、カードを即時に発行・利用できることは同義ではない。実際の手続きがどれだけ円滑に進むかが重要になる。

また、友達紹介による報酬と今後のカードランク制度は、新規利用者の獲得と既存利用者の継続利用を促す仕組みとして機能する可能性がある。
ただし、特典を目的とした一時的な利用にとどまれば、日常的な決済手段としての定着にはつながりにくい。
利用者が特典に依存せず使い続けられる利便性を提供できるかが問われる。

さらに、セルフカストディ方式では、利用者自身が資産管理に一定の責任を負う。
生体認証によってログイン操作が簡単になっても、秘密鍵や復元情報の適切な管理が不要になるわけではない。
普及を進めるには、操作性の向上に加えて、利用者がリスクを理解できる仕組みも重要となる。

今後は、日常決済での使いやすさと安全性を両立し、ステーブルコインを一般消費者にとって身近な支払い手段へと変えられるかが焦点となりそうだ。

SLASH VISION PTE. LTD. プレスリリース

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