コジマプロダクションとXBOXが、制作中のタイトル『PHYSINT』で協業すると発表した。小島秀夫氏によると、SIEから6月中旬にプロジェクトキャンセルの通達が届いたが、約3カ月にわたる新パートナー探しを経て、XBOXとの開発継続に至ったという。
『PHYSINT』はXBOXと開発を継続
小島秀夫氏は、コジマプロダクションにSIEから『PHYSINT』のプロジェクトをキャンセルする通達が今年6月中旬に届いたと、2026年9月10日に明らかにした。
同作は自身とコジマプロダクションにとって大切なプロジェクトであり、なんとしても継続するため、この3カ月間にわたり新たなパートナーを模索してきたという。
そのうえで、多方面から意見を聞きながら交渉を進めた結果、「未来のビジョン」を共有できる相手としてXBOXと再びタッグを組むことになったという。
『PHYSINT』は制作を継続していると説明している。
XBOXも同日、コジマプロダクションとのパートナーシップを拡大し、『PHYSINT』のパブリッシング(※1)に向けて協業すると発表した。
XBOX CEOのAsha Sharma氏は、小島氏が既成概念に挑む姿勢を評価し、「『PHYSINT』に取り組むパートナーとして XBOX を選んでくださったことを光栄に思います。」と表明している。
さらにXBOXは、コジマプロダクションと映画やテレビの分野でも協力すると発表した。
※1 パブリッシング:ゲームの販売や流通、宣伝などを担う事業。
協業変更がもたらす利点と今後の課題
今回の転換は、『PHYSINT』の開発が継続される点が最大の利点と言える。
小島氏にとっては構想を維持する選択肢を確保でき、XBOXにとっても独自性の高い作品を通じてクリエイターとの関係を広げる機会になると考えられる。
一方、協業先の変更にはリスクも伴うだろう。
開発体制や制作上の調整が必要となる可能性もあるが、今回のパートナー変更が今後のスケジュールにどの程度影響するかは現時点では判断できない。
また、映画やテレビへの進出まで示されたものの、具体的な企画や時期は不明であり、現段階で成果を予測することは困難だ。
とはいえ、XBOXとの協業がゲーム以外の映像分野へ広がる構図は注目に値する。
ゲームという単一市場にとどまらず、物語を複数の媒体へ展開する方向が本格化すれば、コジマプロダクションのIP(※2)戦略にも変化をもたらすかもしれない。
今後の焦点は、『PHYSINT』がどのような形で完成へ向かうかに加え、XBOXとの連携がどこまで拡張されるかだろう。
今回の協業変更が一時的な開発継続にとどまらず、新たなエンターテインメント展開へつながるか、引き続き注目したい。
※2 IP:知的財産。ここではゲームやキャラクター、物語など、継続的に展開できる作品資産を指す。
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