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大和総研、AIマイグレーションツール「Smartrans」の品質統制を強化 大規模システムへの本格適用を開始

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2026年8月13日、大和総研は、生成AIを活用したAIマイグレーションツール「Smartrans」の機能強化を発表した。品質統制機能や移行後の保守支援機能を拡充するとともに、大規模システムのマイグレーションプロジェクトへの本格適用を開始し、レガシーシステムのモダン化を加速させる方針を示した。

品質統制強化で大規模案件へ本格展開

今回の機能強化では、大きく二つの機能が拡充された。一つは品質統制機能であり、レガシー資産をモダンな環境へ変換する際、移行先の言語やアーキテクチャに適したアプリケーション構成やコーディングへ最適化する機能を強化した。これに品質チェック機能を組み合わせることで、変換後コードの可読性やソース構造の均質性を高め、保守性の向上を目指す。

さらに、既存の現新一致検証機能(※)と併用することで、コード変換後の品質確認も強化される。加えて、モダン化した資産の仕様や構成情報を生成AIが参照・解析しやすい形式で整理する機能も拡充され、移行後の保守や影響調査、継続的な改善における生成AIの活用を支援する。

これらの機能強化を踏まえ、大和総研は長年運用されてきた大規模システムのマイグレーションプロジェクトへSmartransの本格適用を開始した。あわせて、計画から開発、運用・保守まで再利用できる標準アセットを活用し、コード変換を中心とした作業の効率化と品質向上を図るとしている。

※現新一致検証機能: AIエージェントがコード変換と変換前後の動作一致を繰り返し検証する技術。変換精度を高める仕組みとして特許を取得している。

保守性向上がAI活用拡大の鍵に

今回の機能強化は、コード変換の工程だけでなく、移行後の運用・保守まで含めたシステムライフサイクル全体の効率化を意識した取り組みと考えられる。変換後のコード品質や保守性が向上すれば、将来的な機能追加や障害対応の負担軽減につながる可能性があり、生成AIを活用した継続的なシステム改善も進めやすくなることが期待される。

一方で、大規模なマイグレーションでは業務内容や既存システムの構成が案件ごとに異なるため、標準化された仕組みだけでは対応が難しい場面も生じる可能性がある。品質を維持しながら個別要件へ柔軟に対応できるかは、今後の導入拡大に向けた重要な検討ポイントになるとみられる。

今後、大和総研が整備を進める標準的なマイグレーションプロセスと品質統制機能が実案件で成果を積み重ねれば、レガシーシステム刷新の高速化・高品質化がさらに進む可能性がある。こうした取り組みが成果を示せば、生成AIを活用したシステムモダン化の実用性を示す事例の一つとして注目を集める可能性もある。

大和総研 プレスリリース

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