AI二次元創作プラットフォーム「PixAI」を運営するMetanomaly株式会社は、AIネイティブエンターテインメント企業megli株式会社への出資を発表した。シードラウンドの調達総額は1億円で、クリエイター支援やコンテンツ業界との連携強化を図る。
PixAIがmegliへ出資を発表
2026年8月5日、Metanomalyが発表した内容によると、出資先はAIネイティブエンターテインメント企業であるmegliで、シードラウンドにおける第三者割当増資(※)の引受により実施された。
対象ラウンドは2026年7月に実施され、Asu Capital Partners、jig.jp、Brave groupとの共同出資となり、調達総額は1億円に達した。
MetanomalyはAI二次元創作プラットフォーム「PixAI」を運営しており、2022年10月のサービス開始以降、世界で1,500万人以上のクリエイターに利用されるサービスへ成長した。
2026年7月には統合型AI創作ツール「PixAI Studio」を公開し、対話型AI創作エージェント「Mio.2」や最新アニメ生成モデル「Tsubaki.2」なども展開している。
一方、megliは「AIで、日本の新しいエンターテインメントをつくる」を掲げ、AIシンガーのプロデュースをはじめ、音楽、MV、アニメ、ゲーム、ファンとのコミュニケーションまで含めた作品づくりに取り組む企業である。
自社IPブランド「megli-ai(めぐりあい)」の第1弾としてAIシンガー「coyane(コヤネ)」を展開し、2026年4月にデビュー曲を公開した。
Metanomalyは、megliの代表取締役である秋山広行氏がエンターテインメント領域で培ってきた知見と経験、さらにAIを活用しながら人々に愛されるIPや作品創出を目指す姿勢を評価し、今回の出資を決定したという。
今後は株主として挑戦を支援するとともに、アニメ業界やクリエイターコミュニティとの連携強化を図る方針である。
※第三者割当増資:企業が特定の投資家に対して新株を発行し、資金を調達する方法。スタートアップ企業の資金調達で広く活用されている。
AI創作とIP創出の可能性と課題
今回の出資は、AI創作ツールを提供する企業と、AIを活用してエンターテインメント作品やIPを展開する企業が連携する動きの一つとして捉えられる。制作環境とコンテンツ開発の知見が結び付くことで、新たな創作手法の実用化が進む余地がありそうだ。
また、創作支援ツールとIP開発が近い距離で連携すれば、企画から制作、発信までを見据えた取り組みが進みやすくなることも考えられる。
一方で、AIを活用したエンターテインメントを普及させるには、技術面だけでなく、キャラクターや作品そのものの魅力をどのように高めていくかも重要になるだろう。
加えて、AIコンテンツの普及には、知的財産権や権利管理への継続的な対応も欠かせない。
AIを前提としたコンテンツ制作は今後も拡大が見込まれる分野であり、関連企業同士の連携も増えていくことが予想される。両社の連携が日本発のAIエンターテインメント領域でどのような展開を生み出すのか、その動向に注目したい。
関連記事:
KLab、AIアイドル×ファン共創で進化型IP発表 SNS投稿を反映する新エンタメ

マンガ制作の入口がAIに移行へ 「HANASEE」公開でIP創出の構造が変わる
