Link & Innovationが運営する社会実験コミュニティ「DICT」から誕生した出版レーベル「DICT Publishing」が、初の書籍を8月24日に発売すると発表した。
著者はDICT創設者の山本晋也氏で、Web3やDAO時代を見据えたイノベーションマネジメントを実践事例とともに解説する。
DICT初の書籍を8月24日に発売
DICT Publishingは、社会実験コミュニティ「DICT」からスピンアウトした株式会社Virgoが運営する出版レーベルである。
2026年7月30日の発表では、初の出版物として社会起業家・山本晋也氏による『イノベーションの最適解〜秩序ある無秩序が織り成す無駄のない無駄な世界』を8月24日に発売すると明らかにした。Amazonではすでに予約受付を開始している。
著者の山本氏は社会起業家であり、DICTの創設者でもある。
Link & Innovationをはじめ複数企業で代表取締役や役員を務める一方、大阪大学や神戸大学、法政大学大学院などでイノベーションマネジメントや人工知能、技術経営などの教育・研究活動にも携わってきた。
さらに、政府の政策検討委員や研究事業にも参画するなど、産学官にまたがる活動実績を持つ。
本書では、山本氏が2022年3月に立ち上げた国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」で約4年間にわたり蓄積してきた取り組みや事例を紹介している。
コミュニティ内で生まれた多様な共創や「化学変化」を取り上げながら、その背景にあるイノベーションマネジメントの理論を実践的な視点で解説する構成だ。
DICTはデザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを組み合わせた社会実験コミュニティとして活動しており、国内外の拠点で取り組みを展開してきた。
創設以来18社の法人が誕生しており、起業家や研究者、クリエイターなどが集う共創の場として運営されている。
共創の知見を書籍化する意義と課題
コミュニティで培われた実践知が書籍として体系化されることで、参加者以外でも考え方や手法に触れやすくなる点は大きな利点になり得る。Web3や共創に関心を持つ企業や起業家にとっては、新たな発想を得るきっかけにもなりそうだ。
また、理論だけではなく実践例を交えて整理する出版物が増えれば、関連分野の理解がより深まることも期待できる。
一方で、コミュニティ内で成立した成功事例が、そのまま異なる業界や企業規模でも再現できるとは限らない。組織文化や経営環境によって成果が左右される可能性もあり、実践時には自社に合わせた検討が求められるだろう。
今後、DICTのような社会実験コミュニティが、出版活動に加えて教育、人材育成、企業支援、スタートアップ創出などへ展開する可能性も考えられる。
実験から得られた知見を社会へ還元する仕組みが広がれば、新たな価値創造を支える基盤の一つになるかもしれない。
関連記事:
ディーカレットDCPとビジュアルボイス、DAOで価値循環コミュニティ実証 DCJPY活用でクリエイター経済の新モデル構築へ

世界23ヶ国の289名が出資、日本の文化財を共同所有 「PlanetDAO」がNFTアワード受賞
