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オムロン、地域包括支援センター向けAIを開発 ケアプラン作成を最短10分へ

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PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年7月7日、オムロンは、地域包括支援センター向け介護予防ケアマネジメント支援システム「ハレクルWith」に、新たなAI機能「With.Ai」を2026年度中に搭載すると発表した。ケアプラン作成時間を最短10分まで短縮し、業務時間を80%以上削減した社内検証結果を公表している。

ケアプラン作成をAIが最短10分に短縮

オムロンが開発した「With.Ai」は、介護予防ケアマネジメント業務に特化したAI機能である。地域包括支援センター向けシステム「ハレクルWith」に搭載され、2026年度中の提供開始を予定している。

AIは、独自アルゴリズム「HCL(※)」を活用し、高齢者一人ひとりの身体機能や生活状況を分析する。Quickチェック機能、見極めアドバイザー機能、ステップ式ケアプラン生成機能の3つを備え、アセスメントからケアプラン作成までを一貫して支援する仕組みだ。

社内プロトタイプ検証では、ケアプランの作成時間を最短10分まで短縮し、業務時間を80%以上削減したという。また、AIが専門的な文章作成も支援することで、経験年数に左右されにくいケアマネジメントの実現も目指している。

※HCL:オムロン独自の「ハレクル・コア・ロジック」。高齢者の心身機能や生活状況を因果関係で分析し、熟練ケアマネジャーの思考プロセスをAIで再現・支援するアルゴリズム。

人材不足対策として期待も判断には課題

今回の取り組みは、深刻化する介護人材不足への対応策の一つとして注目される。要介護・要支援認定者の増加に加え、2040年度には介護職員が約57万人不足すると推計される中、事務作業をAIが担うことで、職員は利用者との面談や支援により多くの時間を割けるようになる可能性がある。

また、「With.Ai」はAIが判断を代替するのではなく、現場職員の意思決定を補完する設計を採用している。経験の浅い職員でも熟練者に近い視点でケアプランを検討できれば、支援品質の平準化にもつながるだろう。

一方で、ケアプランは本人の生活歴や価値観、家族環境など数値化しにくい要素も重要であり、最終判断をAIに委ねることは難しいと考えられる。AIの提案を適切に評価し、専門職が責任を持って活用する運用体制の整備が、普及に向けた重要な要素になるとみられる。

2027年4月には介護保険法改正も予定されており、介護現場の効率化ニーズはさらに高まる見込みだ。AIが専門職の判断を支える実用的なツールとして定着すれば、高齢化が進む日本の地域包括ケアを支える基盤技術の一つになる可能性がある。

オムロン ニュースリリース

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