2026年6月26日、ラクスは問い合わせ自動応対システム「楽楽自動応対」にAI翻訳機能を追加し、7月15日から提供開始すると発表した。約60言語の翻訳と逆翻訳機能をシステム内で利用でき、多言語による問い合わせ対応の効率化と品質向上を図る。
約60言語対応と逆翻訳機能を新たに搭載
ラクスは「楽楽自動応対」にAI翻訳機能を追加し、2026年7月15日から提供を開始する。英語、中国語、韓国語を含む約60言語に対応し、多言語によるメール対応をシステム内で完結できるようになる。
新機能では、受信メールの言語を自動判別し、日本語へ翻訳して表示する。担当者は外部の翻訳ツールへ切り替えることなく内容を確認でき、迅速な初動対応が可能となる。
返信時には、日本語で作成した文章を相手の言語へワンクリックで翻訳できるほか、その翻訳文を再び日本語へ戻して確認する「逆翻訳(※)」にも対応した。送信前に翻訳内容のニュアンスを確認できるため、意図しない表現で相手へ伝わるリスクを抑えられる。
同社によると、インバウンド需要の拡大や企業活動のグローバル化を背景に、多言語の問い合わせが増加しているという。一方で、対応品質のばらつきや外部翻訳ツールとの行き来による工数、翻訳精度への不安が課題となっていた。今回の機能追加は、これらの課題解決を目的として開発された。
※逆翻訳:翻訳後の文章を元の言語へ再度翻訳し、意味やニュアンスが意図どおりに伝わっているかを確認する手法。機械翻訳の品質確認などで広く利用されている。
AI翻訳の定着で対応品質は向上へ 人の確認も引き続き求められる可能性
問い合わせ管理システムに翻訳機能を統合することで、外部の翻訳ツールを利用する場面が減り、業務効率の向上が期待される。語学スキルを持つ人材が限られる企業でも、多言語対応を標準化しやすくなる点は大きなメリットと言える。
一方で、AI翻訳は専門用語や文化的背景を含む表現では誤訳やニュアンスのずれが生じる可能性がある。逆翻訳機能によって内容を確認しやすくなるものの、契約や法務に関わる重要なやり取りでは、人による最終確認が引き続き求められる可能性がある。
今後は生成AIを個別の翻訳ツールとして利用するだけでなく、業務システムへ組み込んで活用する動きが広がると考えられる。問い合わせ対応の分野でも、AIが定型業務を担い、人が最終判断を行う協働型の運用が普及していく可能性がある。
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