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リコーとライズ、AI実装支援の新会社設立 「PoC止まり」脱却へ導入から定着まで一貫支援

PlusWeb3 編集部
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2026年6月29日、リコーとライズ・コンサルティング・グループは、企業のAX(AIトランスフォーメーション)を支援する合弁会社「リコーAIコンサルティング」を設立したと発表した。生成AIの活用が実証実験から業務実装へ移る中、AIの構想策定から導入、運用、定着までを一貫して支援する体制を構築する。

AI実装に特化した合弁会社を設立

リコーAIコンサルティングは、リコーのAI技術や顧客基盤と、ライズ・コンサルティング・グループの戦略立案から実装・業務定着までを支援するコンサルティング力を融合した新会社である。2026年7月の事業開始を予定しており、AI活用の構想から本番運用までをワンストップで支援する。

近年は生成AIを導入する企業が増える一方、「どの業務に適用すべきか分からない」「PoC(概念実証)で終わってしまう」「導入後に現場へ定着しない」といった課題も顕在化している。新会社では経営課題や業務課題の整理から始め、KPI設計や業務プロセス改革、AI活用基盤の構築、導入後の改善まで伴走型で支援する方針だ。

また、リコーが開発したAI技術基盤「Hi.DEEN」を活用し、企業内の暗黙知や非構造化データを業務改善へ結び付ける取り組みも進める。AIを導入するだけでなく、実際の成果創出につなげる「実装と定着」を重視している点が今回の発表の最大の特徴と言える。

AI活用は「導入競争」から成果競争へ

今回の取り組みは、企業のAI活用が「試しに使う段階」から「業務成果を生み出す段階」へ移行しつつある流れを示す事例の一つと言える。生成AIやAIエージェントの普及が進む中、今後は導入数だけでなく、生産性向上や新たな価値創出といった成果が、より重視されるようになる可能性がある。

一方で、AIを業務へ深く組み込むほど、データ品質の確保やセキュリティ、ガバナンス、人材育成などへの投資も重要になると考えられる。高度なAIほど導入や運用の難易度は高まる傾向があり、十分な体制を整えられない企業では、期待した効果を得られない可能性もある。

今後、リコーAIコンサルティングが多様な業界で実績を積み重ね、再現性の高い導入モデルを確立できれば、日本企業全体のAXを後押しする存在となる可能性がある。AI市場では、「どのAIを選ぶか」だけでなく、「どう現場へ定着させるか」が競争力を左右する要素になりつつあると言えそうだ。

リコーグループ ニュースリリース

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