暗号資産自動損益計算サービス「クリプタクト」を運営する株式会社pafinは、「クリプタクトMCPサーバー」に書き込み機能を追加したと発表した。
ClaudeやChatGPTなどのAIアシスタントとの連携により、取引履歴の登録から不足データの補完まで、AIとの対話を通じて一連の作業を実行できるようになった。
AIとの対話で損益計算作業を完結
2026年6月24日、株式会社pafinは、暗号資産の自動損益計算サービス「クリプタクト」において、「クリプタクトMCPサーバー」の書き込み機能を新たに追加した。
これにより、ClaudeやChatGPTなどのAIアシスタントとクリプタクトを接続することで、従来は手作業で進めていた損益計算の各工程を会話形式で実行できるようになった。
今回追加された書き込み機能では、CSVファイルのアップロードや取引所APIとの連携、ウォレット接続による取引履歴の登録に対応する。
さらに、枚数不足や価格情報の欠落、未対応コインなどの未分類取引の解消に加え、DeFi(※)取引で自動識別できなかった取引についても、AIが提案した内容を一括承認できる仕組みを備える。
暗号資産の損益計算では、計算ツールを利用していても、取引履歴の収集や不足情報の補完は利用者自身が対応する必要があった。
こうした課題を改善するため、pafinは2026年4月にCLI、続いてMCPサーバーの読み取り機能を順次公開してきた。
今回の書き込み機能の追加により、一連の作業をAIとの対話を通じて進められる環境が整った。
本機能は、無料プランを含む全てのクリプタクト利用者が利用できる。
※DeFi:ブロックチェーン上で金融サービスを提供する「分散型金融」の総称。銀行などの仲介者を介さず、暗号資産の交換や貸借、運用などを行える仕組みを指す。
AIが税務関連作業を支援する時代へ
今回の機能強化は、AIを情報検索や文章作成だけでなく、実際の業務操作まで担う存在として活用する流れを示す事例と言える。
従来の暗号資産の損益計算は、複数の取引所やウォレットにまたがる履歴を手作業で収集・整理する必要があり、ユーザーにとって大きな負担となっていたとみられる。
AIとの対話だけでこれらの工程を進められれば、作業時間の短縮や入力ミスの削減につながる可能性がある。
一方で、損益計算は税務申告にも関わる重要な作業であり、最終的な内容の確認は利用者自身が行う必要がある。
AIによる提案をそのまま反映するのではなく、取引内容や分類結果を確認したうえで確定させる姿勢が求められるだろう。
今後は、AIエージェントがソフトウェアを操作し、人の代わりに実務を遂行する活用事例がさらに増えていくと考えられる。
今回の取り組みは、暗号資産管理においてもAIが単なる補助ツールから、実際の業務フローを担う存在へ発展しつつあることを示す事例として注目されそうだ。
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