メルカリは米国で世界共通アプリ「メルカリ グローバルアプリ」の提供を開始したと発表した。米国の購入者は日本の「メルカリ」と「メルカリShops」の商品を直接閲覧・購入できるようになる。
メルカリが米国でグローバルアプリ開始 日本の希少品を越境購入しやすく
2026年6月18日、メルカリは、米国で「メルカリ グローバルアプリ」の提供を始めたことを発表した。2026年6月17日(米国時間)より開始した。
日本の「メルカリ」と「メルカリShops」に出品された商品を海外から閲覧・購入できる越境取引向けアプリで、台湾、香港に続く3か所目の展開となる。
同社は2014年に米国拠点を設立し、同年に米国内CtoC取引を中心とした「US版メルカリ」を開始した。さらに2019年から越境EC(※)事業者との連携を通じて海外販売を広げ、越境取引の流通総額は過去3年で15倍以上、年間900億円を超える規模に拡大しているという。
今回の背景には、米国市場における日本発商品の需要拡大がある。メルカリは、米国は2025年4月から2026年3月までの越境取引において、取引金額・件数ともに世界2位の市場として、その意義を強調している。
特にトレーディングカードを中心としたエンタメ・ホビー領域が伸びており、日本の正規品や希少品に対する需要が高まっているとのことだ。
グローバルアプリでは、累計出品数40億品を超えるメルカリの商品に加え、駿河屋の商品も購入対象となる。全品検品、配送追跡、配送中の破損・紛失補償も備え、高価格帯商品の越境購入に求められる安心感を強化する設計だ。
※越境EC:国境を越えて商品を販売・購入する電子商取引。購入代行、国際配送、決済、言語対応などが課題になりやすく、事業者側の仕組みづくりが取引体験を左右する。
越境取引は成長余地大きいが運営品質が鍵に
米国展開は、メルカリのグローバル戦略における転換点になる可能性がある。米国からの日本製品購入額は2024年に約1.6兆円、前年比8.0%増とされ、日本・米国間の越境EC市場は拡大基調にある。
さらに、アニメやゲーム、トレーディングカードなど日本発コンテンツの人気が続けば、メルカリ上の個人出品や専門店在庫は海外需要を取り込む有力な資産になりうる。
一方で、課題になり得る点もある。越境取引では配送品質、検品精度、真贋判定、返品対応、関税や手数料の分かりやすさが購入体験を左右する。特に希少品や高額商品の取引では、わずかなトラブルが信頼低下につながりやすい。
メルカリは2028年までに50以上、中長期的には100以上の国と地域へグローバルアプリを拡大する方針を示している。米国で取引量を伸ばせるかどうかは、単なる品ぞろえだけでなく、安心して買える越境マーケットプレイスとしての運営品質にかかっていると言える。
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