2026年6月15日、ソースネクストは、法人向け「生成AI伴走支援サービス」の提供開始を発表した。対象は生成AIサービス「Genspark」を導入した企業で、初期設定から活用設計、社内定着までを継続支援する。AI導入後の“使いこなし”を支援する新たな取り組みとして注目を集めそうだ。
生成AI導入後の課題解決へ伴走支援を提供
企業における生成AI活用が広がる一方で、導入後に十分な成果を引き出せていないケースは少なくない。ツールを導入したものの、どの業務で活用すべきか分からない、効果的なプロンプトを作成できない、全社展開が進まないといった課題が障壁となっている。
こうした状況を受け、ソースネクストは「Genspark」を導入した法人顧客向けに「生成AI伴走支援サービス」を開始した。本サービスでは、キックオフミーティングの実施に加え、月1回のオンライン定例会や専用メールフォームによるサポートを提供する。
さらに、業務別ユースケースの設計支援やプロンプト改善、テンプレート整理、利用ルール策定なども支援対象に含まれる。単なる技術サポートではなく、実際の業務への落とし込みと組織内への定着を目的としている点が特徴だ。
料金は1か月プランが15万円、3か月プランが30万円で、同一企業ドメイン内の5名まで利用可能である。月次レポートによる振り返りも提供されるため、活用状況の可視化と継続的な改善につなげられる仕組みとなっている。
AI活用競争は導入から定着支援の時代へ
今回の発表は、生成AI市場が「導入支援」から「定着支援」へと重心を移しつつあることを如実に示している。近年は多くの企業がAIツールを試験導入しているが、実際に業務効率化や生産性向上につなげられている企業はまだ限定的とみられる。
特に中堅・中小企業では、専門人材の不足や活用ノウハウの欠如が課題となりやすい。そのため、外部パートナーによる継続的な伴走支援への需要は今後さらに高まる可能性がある。導入企業にとっては、試行錯誤の時間を短縮しながら成果創出を目指せる点が大きなメリットと言える。
一方で、生成AIの活用効果は企業文化や業務プロセスとの適合性にも左右される。支援サービスを利用したとしても、社内の理解不足や運用ルールの未整備が残れば十分な成果につながらない場合もあるだろう。
生成AIが業務インフラとして定着していく流れは加速している。今後はツールそのものの性能競争だけでなく、導入後の教育や運用設計、活用支援を含めた総合サービスの競争が激化すると考えられる。
ソースネクストの取り組みは、その変化を象徴する事例の一つとなりそうだ。