NTTPCコミュニケーションズは企業向けネットワーク・セキュリティサービス「Prime ConnectONE」に、AIエージェントを活用した「対話型サポート機能」を追加すると発表した。
2026年7月中旬から提供予定で、運用担当者がチャット形式で必要な情報を取得できる環境を整備し、問い合わせ対応の効率化を目指す。
Prime ConnectONEにAI対話型サポート機能を追加
NTTPCコミュニケーションズは、企業向けネットワーク&セキュリティサービス「Prime ConnectONE」において、AIエージェント(※)を活用した「対話型サポート機能」を2026年7月中旬から提供する予定であることを、同年6月3日に発表した。
同機能は、契約企業の運用担当者からの質問に対し、サービス仕様やマニュアル、提供条件などの情報を横断的に参照しながら、AIエージェントがチャット形式で回答を行う仕組みである。
利用者はPrimeダッシュボード内の専用フォームへ質問を入力することで、必要な情報を迅速に取得することが可能だ。
対象となる問い合わせは、ダッシュボードの操作方法、各種オーダー手続き、サービス仕様の確認など多岐にわたる。従来はマニュアル検索やサポート窓口への問い合わせが必要だった情報収集を効率化し、運用担当者の負担軽減を支援する狙いがあるという。
本機能提供の背景には、クラウドサービスやSaaSの普及による企業IT環境の複雑化がある。複数のサービスを運用する企業では、関連情報の確認や問い合わせ対応に多くの時間が割かれており、限られた人員で効率的に運用を行う体制づくりが課題となっていた。
なお、本機能はPrime ConnectONEの契約企業であれば追加費用なしで利用できる。
また、NTTPCは6月10日から12日にかけて幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2026」に出展し、本機能のほか、AIエージェントを活用したネットワーク運用支援のデモンストレーションを実施する予定である。
※AIエージェント:利用者の指示や質問内容を理解し、関連データの検索や分析を行いながら自律的に回答するAIシステム。近年はカスタマーサポートや業務支援分野で導入が進んでいる。
AI活用による運用支援の進化と品質管理の課題
今回の機能追加による最大のメリットは、企業のIT運用効率を向上させられる点だろう。
問い合わせ対応や情報検索に費やしていた時間を削減できれば、担当者は障害対策やシステム改善といった高度な業務へリソースを振り向けやすくなるはずだ。
特に専門人材の不足が続くなかでは、AIによる一次対応の自動化は運用現場の生産性向上に寄与する可能性が高い。
一方で、AIが提供する回答の品質管理は重要な課題となり得る。
ネットワークやセキュリティ分野では、設定内容の誤認識や情報の更新漏れが重大な障害につながる恐れがあるため、AIの回答を無条件に信頼する運用にはリスクも存在する。
企業側には最終確認の仕組みを維持することが求められるだろう。
今後、NTTPCは障害発生時の原因候補提示や対処手順の通知機能など、AIエージェントの高度化を進める方針を示している。これが実現すれば、AIは単なる問い合わせ対応ツールから、運用判断を支援する存在へと進化するかもしれない。
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